« 「月の影 影の海 上・下 十二国記エピソード 1」読んだ(少し過去) | トップページ | 非力マシンでの NieR: Automata の記録(おぼろげ) »

「風の海 迷宮の岸 十二国記エピソード 2」

 続くエピソード 2 は、戴の国の王を選ぶまでの物語。

 この世界では麒麟が王を選ぶ。まさに天啓というもので、その人物に対してなにか特別なものを感じるといった不定形な理由によって選ばれる。が、ゆえに具体的にどうであれば王であるという指標のようなものがない。もちろん、一般的な考えから想像できるような人徳であったり、知識であったりといったさまざまな必要な要件はあろうけれど、必ずしもそれらがなくてもおそらくはよい。

 そういう麒麟というシステムについて概観できるエピソード。

 不遇の戴国においては王の不在が長く、さらには誕生した麒麟が災害によって日本に生まれついてしまったがゆえに、探し出すことに年数を要し、さらには麒麟として育てられてきたという経緯がないために知識も経験もまったくないままに数年を経てしまった。たまたま探し出して連れ帰ることはかなったものの、そこからあらためて麒麟として育てなくてはならないという苦難。そうして王を選ぶというまでのこの世界における仕組みを見ることができるエピソード。

 世界観を補完するに十分すぎる描写と設定。麒麟であるということの謎や苦難。王はただ選ばれるが、選ばれればそれは特別なものになることなどなど。

 そして、現状最終となるエピソード 9 の戴国の争乱の顛末までのはじまりとなる物語。ということで、まだまだほんのさわりに過ぎないが、世界感の壮大さに圧倒されるひとつ。

 

|

« 「月の影 影の海 上・下 十二国記エピソード 1」読んだ(少し過去) | トップページ | 非力マシンでの NieR: Automata の記録(おぼろげ) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「月の影 影の海 上・下 十二国記エピソード 1」読んだ(少し過去) | トップページ | 非力マシンでの NieR: Automata の記録(おぼろげ) »