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「ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家  サハリン少数民族ウイルタと「出会う」」を(ざっと)読んだ

 新聞の書評欄で見かけたのだったか、はたまたなにかのツイートとかだったのか、今となってはさだかに覚えていないのだけれど、ジャッカ・ドフニということばに遠い記憶を呼び覚まされたので気になっていた。40 年あまり前に網走でたしかにその名称を見かけた覚えがあるし、三角錐型のテントにもなんとなく覚えがあったからだ。

 当時の自分はそこまで関心がなかったので資料館にはいるということもなく、あるいは近くには行っていないのかもしれない(看板とかを見ただけだったかもしれない)。ただ、今となってはなんとも惜しいことをしたなと思う。すでに無くなってしまったというので。

 サハリンはもと日本の領土となっていた土地。もちろん、住んでいたのはそこで生きていた民族の人々なので、勝手に日本領にされてしまっただけという面は否めないのだろう。当時のソ連とのいろいろがあって、北海道へ移り住んだ人々であったりの記録。数奇な運命の末に、いまでは絶滅してしまったともいえるようだ。

 そんなウイルタという少数民族の生活や文化の品々を集めていた資料館。運営が厳しくなって 21 世紀になって廃館したという。収蔵していた品々は道立の民族資料館に移管されたということだが、縁あって昨年 2024 年の 3 月から 8 月にかけて髙島屋史料館 TOKYO で展示会が開かれていたのだという。そのパンフレットというか記録というかを兼ねた書籍が本書。

 ウイルタを含むサハリンと少数民族との歴史であったり、北海道へ移り住んだ人々、そして資料館を開くにいたった経緯などが記されており、知らずにいた歴史の一端をみることになった。数々の品々はいかにも北方民族のそれであるが、今となっては貴重な資料。どうして、あの時に訪ねておかなかったのかと悔やまれる。

 本書にしても小さな個人出版社ということもあって、今後の増刷とかはなかなか厳しいのではないかと思うので、手に入るうちにと早々に入手した。

 往々にして無くしてからその重要性に気づくというものだけれど、せめて、今できることを。

ジャッカ・ドフニ 大切なものを収める家  サハリン少数民族ウイルタと「出会う」

 

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