「魍魎の匣」
京極堂のシリーズは正直一冊くらいしか読んだことがない。あまりに評判になってしまっていてというのがあった。ということでこれも未読なので物語についての基礎知識などないままに見た。
正直なところ榎木津の側の動きと関口の側の動きとが交錯するのを時間を前後しつつ描いていくので少々もどかしい感じにはなってしまった。ああ、なるほど、あのときのはこれかと理解するのだけれど、そこまでしなくてもというような思いでもあるのだった。
そうして半分くらいまでは、もうこれはこういう裏なのだなというあたりがだいたい見えて(見せてくれて?)話が分かってくるのだが、後半のそもそもというあたりになると一転してなんとも不可解な感じになってしまう。
演出のせいなのか脚本のせいなのか、そのあたりこそもっとシンプルでよかったのではないかとか、もっとはっきりとさせてしまってよかったのではないかとか。今ひとつ煮え切らない感じの真相にたどりつくわけではある。少女の手足を切断するあたりもいまひとつ納得感がないような。人体実験の一環ということではわかるが、その目的がいまひとつ納得できないというか。
あるいはこれは映画化としての時間の限界だったのかと良心的に解釈することも可能ではあるのだけれど、いずれ原作を読んでみないとそのあたりの結論は出せないのだろうなと。ということでいずれ原作をやはり読もう。
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コメント
京極堂シリーズは、出るたびにSF仲間で回し読みするというのをやっていたので、一通り読んでおります(^_^;
で、結論。
このシリーズはミステリーではなく、各ジャンルの教養小説であると(^u^)プププ。
「魍魎の匣」は、古典SFジャンルですねえ。
はっきり言って、映画より原作の方が面白いです。
ミステリーらしいのは、最初の「姑獲鳥の夏」くらいのものですね(あれも、トリックが、それはないだろうという反則わざでしたが)。
あとは、禅の解説やら何やらいろいろ。
まあ、面白いし、あっという間に読めちゃうので文句はないんですが。
仲間内では、京極夏彦というのはひとつのチームで、顔出ししてるのは顔出し専門スタッフだろうということになっていますヽ(^。^)ノ
投稿: 黒豆 | 2016.02.03 21:35
数々のうんちくを披瀝するところが多いという点では確かにあらゆるジャンルの教養小説というのはありますね。
どれもミステリーというよりは、SFであったり不条理であったり、サスペンスであったりという感じ。
小説界の CLAMP かもしれませんね(^^;
投稿: ムムリク | 2016.02.04 08:38