パーマネント野ばら
以前「女の子ものがたり」だったかを見たときにも良い評判を聞いた覚えがあったので見ることに。ベースは非常に似ている感じだ。まあ同じ西原さんの原作なのだし無理もない。
貧しい港町で少女時代をともに過ごした三人。それぞれに程度の違いはあるけれど、貧しいという点においてはにかよった三人。離婚して幼い子供をかかえて母親のところに戻ってきた、なおこ。母親は地元ではやりの(唯一の?)パーマネント屋。
子供時代の友達も似たり寄ったりで男運のない日々を送っているらしい。そんな中で、なおこはひそやかに高校教師と付き合っている。友達のみっちゃんは浮気性の旦那に愛想をつかしながらも突き放すことができない。ともちゃんはギャンブルにはまり行方知れずの夫を心配している。
みっちゃんが夫の浮気相手をひき殺そうとして夫ともども事故を起こして入院したり。ともちゃんの夫はなぜか裏山のようなところに隠遁しているところをなおこと遭遇したり。その後、探しにいったともちゃんが見つけたのは夫の亡がらとか。
気のふれたお父ちゃんがたびたび電線を切ってしまうので、町はたびたび停電するとか、昭和の中期かという貧しい時代を思わせる世界。(いや、実際そのあたりが舞台なのだろう)
貧しくて特に変化などない毎日で、それでもなんとか暮らしているというのは今よりも昔のほうができえた暮らしなのかもしれない。昔はもう少し貧乏に許容というようなものがあったような気がする。もちろん貧乏を隠したいとか恥ずかしいと思うとかいうのもあったとは思うのだけれど、割とそういうのも当たり前だったという時代背景もあってか、普通にそうしたことを受け入れていたような気がする。
パーマ屋に集まってはダベッているおばちゃんたちは卑猥な話も平気でするし、それがまあ元気の素ともいえるのかもしれないが、あまりにくったくなくてそれがまたなんとも作品を下支えしているような。
なによりもなおこの嘘がなるほどと氷解するかのごとく見事に描かれる最後は見事だ。余計な解説とか説明をいれようとはせずに映像の展開でうまくそれを説明している。あー、そうか、そういうことだったのかと、そこでそれまでのすべてが理解できる。
そうして理解できた先に、なおこの悲しみが襲ってきて、嘘でもつかなければ生きていけなかったのだよねと納得してしまったりも。
物語の展開としての面白さ、うまさという点ではこちらのほうがよいかもしれないけれど、見終えたあとの満足感とか未来への希望みたいなものを思うと「女の子ものがたり」のほうが好きではある。見て損はない映画だとは思った。ただ、ベースが同じことの焼き直し的なものでもあるので、これ以上は繰り返さないほうがよいだろうとは思う。
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構図がほとんど同じではないか。
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