音の記憶
そういえば、遠い記憶で映画になったのだと覚えてはいたものの、劇場はおろか、おそらくテレビでの放送もメジャーな時間帯(○○洋画劇場とか、しかし洋画といいつつ邦画もあるのは奇妙ではあるなあ)ではなかったであろうという、「櫻の園」をようやくにして見たのだった。吉田秋生の原作も読んでない。というか、あれほど有名で、もちろん知っていたし手に取ったこともあるのに、どの作品にしても、まともに読んだことがなかったのだなあと。
映画そのものは、淡々と事件が進展していって、はたして創立記念日に毎年上演されている「櫻の園」が、今年はあるいは中止になってしまうのでは、という不安と、中止になればいいのにという、一部の思いとが錯綜して描かれていて、いかにも青春なんだなあと思うところはよい感じ。女子高ってのは、こうなのかなあと思わせてくれるし。
とはいえ、新人ばかりなので、どうにも台詞まわしが妙で、ぎこちない感じが強すぎて、それでいて、女子高生らしい会話では、かえってその雰囲気がうまくでているともいえるのだけれど、物語としては、やっぱり不満が残ってしまうような。少なくとも、昔、映画化されたほうの映画のはなし。ちょっとばかり、危ない方面に行ってしまうのか、という不安も持たせつつ。
青春映画なんだと思えば、あるていど割り切れるので、まあ、ほどほどに満足したともいえるのだけれど。
それよりもなによりも、作中、何度となく流れるあの曲が、どうにも有名な CM を連想してしまって、その影響のほうが大きかったのかもしれないか。恐るべし。
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