人を増やさない
[ パート社員な毎日: 人を増やす? ]
単純作業でその物理的な量だけがひたすらに多いという作業をこなすのであれば、それこそ人海戦術というのは有効で、とりあえず人手がありさえすれば片付けることができます。とはいえ、それはむしろ突発的な事態に対する手段であって、そうしたことのないようにはかっていくのが管理する立場の人間の仕事であり、責任というもの。
なにかあったらいくらでも安い人手を確保できるんだからそれでいい、と考えていると、そのうちにとんでもない事態の発生に対処できなくなるということは考えないのでしょう。
ある職場では現在いる正社員は高齢率が高く、3 年もすれば定年退職によって現在の半分くらいになってしまう。けれども会社としては正社員の補充は考えていないそうです。現在もそうですが、シルバー人材センターから 70 前後のおじいちゃん、おばあちゃんたちを常時 10 人前後雇っています。忙しくても暇でも。プラス女性のパートさん(このパートさんの処遇にもいろいろ問題があるのですが、今回はおいておいて)。安いとはいえ人件費があまりにかかるので、本社サイドから「削減しろ」とのお達しがあると、必要な人員まで削減するので仕事がきつくなる。まあ、仕事に対しての必要な人員の感覚や管理が欠けているわけです。
しかしながら、その残った正社員が優秀であればよいのですが、先に触れたようにまるで仕事を管理できない。人員も管理できない。それでも仕事の情報は(いやがおうでも)もっているので、とりあえず役に立たないわけではない。まあいないよりはましというレベルかも知れませんが。そんな社員ですらどんどん減っていく。足りないとなったらおじいちゃんたちを動員。これってリストラのために優秀な人材やノウハウを切ってしまって、そうした技術の継承が途切れてしまった昨今の事例に酷似しています。(先の東証システムダウンとか)まあ反対の意味でというのは哀しい部分ですが。
まともな社員でなくとも、まだいるうちはよいというもので、いよいよ目をつけたのが派遣社員。ゆくゆくはそうして派遣社員とシルバーさんで運営するつもりなのかもしれません。しかしシルバーさんたちにさせているのは重労働。しかも段取りが悪いので無駄な動きを強いられる。それで作業効率が悪いからといってさらに人数を増やす。泥沼です。
仕事の全体を理解していて、また人員の全体も把握してそれを割り振ることができる人間は必要です。場合によってはそれは、ひとりではなく、全体の下にさらに分かれた小さな単位でのそうした人間が必要な場合もあるでしょう。それこそが正社員としての仕事のひとつ、とも言えるはず。(むろん、それだけではありませんが)
いたずらに人を減らせばよい、という考えも危険であるし、そうかといってとにかく人を増やせばよいというのも愚かな発想でしかありません。全体の仕事の流れから何が必要であるかをきちんと考えることが大切なのですがねえ。
無能な社員に高給を払いつづけながら、安い賃金の使いやすい人手をケチる。本末転倒もよいところ。きちんとした仕事をしようと思ったら、立場や賃金はそれぞれの事情があるのでおくとして、それぞれにおいて優秀な人材を確保、あるいは育てることがなにより必要なのではないかと。
#優秀とはキマジメということではないのは、既知のこと。
#「不測の事態には人海戦術で対処すればよい」としか考えられないのだとしたら、まあお気の毒にと思うだけだが、「で、それがなにか?」というのであれば、単なるバカとしか云えないですね・・・
なんだか、とりとめもない内容になってしまったけれど、ちょっと日ごろから感じていたのでトラックバックもしてみます。
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コメント
しかしまあ、どこも同じような感じなんですねぇ。
権限のある人がきちんと状況を見極めて、適切な人員配置をしてくれないと。
それこそが責任者の役割なのに。
しかもそういう勘違い責任者って、問題を全て現場のせいにしがちですよね。
困るなぁ。
投稿: きゃらめる | 2005.11.04 00:54
駄文におつきあいいただきました(^^;
それでも地球は回っている。という事実こそが問題なのかも。
投稿: ムムリク | 2005.11.04 12:05