オイラーの贈物
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オイラーの贈物吉田 武
ちくま学芸文庫
2001年11月発行
税込み1575円 @niftyBOOKSで
読了するまで待っているといつになるかまったく分からないのでいまのうちに紹介を。
本書は唯一つの式、オイラーの公式、とは、「はじめに」の冒頭にしるされた文章だけれど、なんとなくいいなあ、と思ってしまったのがそもそもの始まりだった。学生時代、数学は好きではあったが、得意というほどでもなかった。特に高校時代。だからなんとなくどこかで聞いたことのある「オイラーの公式」などという言葉が先にあって、まずひかれるものがあった。
eiθ = cosθ + i sinθ
、を理解することを目標に、基礎的な数学全般の学習が一人でできるように工夫した、全く新しい形式の入門書である。
#(公式部分はブラウザによっては表示がおかしいかもしれません)
この本を知ったのは新聞の書評欄。難しそうだけれど、なんとなく面白そうな雰囲気もあって、ずっと気になっていた。ただ、残念ながら書店で目にする機会もないまま今日にいたってしまい、もはや忘れかけていたら、とあるところで文庫になっているのがそうぢゃないの?という情報をもらった。調べてみるとまさにその本で、いつの間に、しかもこんな(失礼)数学の本が文庫になっているなんて、と少々驚いたのはつい先ごろのこと。
文庫になって値段もやや手ごろになり、また今入手しなければ、もはや入手の機会を失うかもしれないなあ、という気持ちからようやく購入したのだが、すでに数学現役から退いて久しい頭にはなかなか難解な部分も多い。かつてはすんなりと解いていたはずの方程式にしても、すっかり忘れていていちから勉強しているという体ではそうそう最終目標までの道のりははるかに遠い。
それでも、逐一確かめながら読み進むとそれなりに理解は得られるので、最終的にそのすべてを理解できるかはともかく、鈍ってきた頭に刺激を与えるという意味ではなかなか有効なのかもしれないと思っている。
そもそも書評で知ったのは、海鳴社(かいめいしゃ)から1993年に出版されたもの。どうもいろいろの経緯を経てちくま学芸文庫に収録されるようになったようなのだが、それなりに売れていたということからするとどのような経緯があったのかと知りたくなるのだが、まあそれは当事者の問題ということなのでしょう。
数学好きな高校生くらいからがもっとも適しているのかもしれないけれど、中学生でもある程度の理解は充分に得られるのではないかと思います。既存の教科書からは得られない知識を学べるという意味でもその意義は充分あるのでは。
爆発的に売れるという種類の本とは云いがたいので(たびたび失礼)、今のうちに購入しておくのが吉かと。
#余談ではあるが、版下が著者の手によってLATEXを用いて作成されているという点も興味深い。なんと Win95 上で使われている(^^;
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