欲しいものは本当に買えるのか
買い物好きな人がいる。あまり執着のない人がいる。ブランド好き。デザイン重視。安ければいい。高いほどよい。人気がある。人気がないから。などなどモノ(あるいは買い物)に対する反応はさまざま。ちまたにはモノがあふれているし、競合する店も多く、理由はともかく、欲しいモノをその時点で可能な安さで買っている。というのは正しいだろうか?
先日知人が洗濯機の購入を考えて、かねて狙っていたモノが売り出しになっていたので出かけてみた。つい数ヶ月前までに比べて2万円弱の値引きでもあり、購入しようとしたら店員がおもむろに貼り付けてあったポップなどをはがし始めた。「え、これなんですか?」との問いに「そうです。展示品だけです」「在庫無いんですか?」「この商品はメーカーでもすでに生産終了ですので、これだけです」「そんなこと一言もいわなかったじゃないですか」「でも、一度も洗濯はしてませんから」「それならもう少し負けるってもんでしょう」「それはできません」
むろん展示品でも傷みや故障がなければ、かまわないともいえるのだが、なんだか騙されたようなきがして、他所を見ることにしたそうだ。
ところが、後日そのメーカーに直接問い合わせてみると、「在庫はございます。生産も継続しております。今のところ生産を終了する予定はございません」との返事。
広告で「処分品」とか「現品限り」と表示されているのであれば、それは商売の方針として「この機種はこれ以降は扱いません」ということで、それはそれであろう。けれどもそうしたこともないのであれば、やはり取り寄せるべきではないのだろうか。というか広告にはそう明記されている。そして、そうでなければわたしたちはメーカーから直接に購入することはできないのだから。
売る側の論理と、買う側の論理がすれ違うのは当然とはいえ、詐欺まがいの方法というのはいかがなものか。しかもその店のネットショップでは取り寄せて販売しているというのに。
「モノに執着するな」?なるほどそれは真理だ。フロムのいうとおりに生活できたらどんなにすばらしいだろうか。
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