風呂場に体長 1mm くらいの小さなアリがでてくるようになり、はじめは見つけるとクラフトテープで処理していた。それでも毎日一定数が現れるので、まずは床面と壁面の境などにあちこち見える亀裂を埋めることにした。浴室用のシール剤でやったのだが、それでもまだ出てくる。
こうなるともう相手は 1mm 程度の小さな体。体長でなので幅としてはもっと狭いところでも余裕で通ってくるはずで、出入りのタイミングを確認できない限りは侵入経路を見つけるのは困難。
といってこのままは困るなと思っていたら、今度は居室のほうにも現れるようになってきた。柱のあたりを歩いている。こちらもしばらくはクラフトテープで処理していたが、いよいよこれは退治しないとよろしくない。
そもそもアリなのかどうかも目視ではよく分からなかったのだが、デジタルカメラでマクロ撮影して拡大すると確かにアリ。あとで調べてわかったがどうやらヒメアリという種類のようだった。調べている過程で案外いけそうだということでアリの巣コロリを買うことにした。
通常のもの、スーパーのつくものとあって、スーパーのほうが餌の種類が二種類ということでよさそうかと思っていた。二個入りで 420 円ほど。場所が複数あるので二セットは必要かと思っていたところ、ハイパーアリの巣コロリなるものを見つける。12 個入りというのだが、アース製薬のサイトを見ていても「アリの巣コロリ」の項目には出ていない。どうやらこれはアースガーデンという園芸用の薬剤としての位置づけらしく別になっている。
12 個とはいうがものが小さくなっているからではあって、とはいえ複数の場所におけるのはよいなということで検討して購入。
ところが。
置いてみてもほとんど相手にしてくれない。さらに調べるとどうやらヒメアリの場合はそのままでは食いつかない傾向があるらしい。屋外においたものにはもう少し大き目のクロアリがわさわさとたかっていた。で、たんぱく質を好むらしいというのでツナ缶と毒餌を混ぜたりするアイデアがでていたりもした。また、鰹節削りというのもあってこちらを採用。
鰹節削りを少し指先ですりつぶし、粉末状にしてふりかけて砂糖水も作ってあわせてかけてみる。そうしたところたしかにくいついてきたが、よく見ると砂糖がかたまっているところに集まっているだけだった。
これでは駄目だということで製品の分解にかかる。上下の部品ではさむようになっているのを分解。差込だけなのでゆっくりとやればうまくはずれるが、場合によってはピンが折れる(実際ひとつは折れてしまった)。こうしてむき出しになった毒餌に同様の処理をして楊枝をつかって少しこねこねしてから設置。今度はわらわらと集まりだして、しかも様子が見えるのでわかりやすし。
風呂場で効果のほどを確認したので、他の居室のほうも分解して処置して設置しなおすと、はじめは駄目だったりもしたが次第にわらわらと集まりだす。そうすると不思議と一部のアリが餌にはよらずにあさってなあたりを徘徊しはじめる。これらは見つけしだいクラフトテープで処理。
そうしてわらわらと集まった翌日はパタッと姿が消えた。
ただ、それで安心はできないのでさらに一日様子を見るともうでてこない。そうしてなんとかすべての居室で 4日ほどかかったがどうやら巣ごと退治できたようで、その後は見かけない。
わらわらと集まってくると侵入口がはっきりするというメリットもある。風呂場ではまさかというかつてのシールとタイルとのわからないような隙間から侵入しているのだった。後日そこを穴埋めしてしまったのでもう侵入しないだろう。
ただ、居室のほうはたたみと敷居との隙間なのでどこからでも侵入できるということではあって、なんともいえない。
また、それとは別に室内のあちこちにクモが巣を張っているのだが、そこにはヒメアリの死骸がたくさんん落ちている。そうして気づかなかった間にも頼りになるクモの防衛隊が活躍していたわけではある。生活の邪魔にならない場所であれば容認しているのはそういうためでもある。
今回はアリがやたらと多すぎるのでいくらか退治しないとということでやっているが、アリがいることで助かる面もあるので(シロアリ対策)全滅というのは望まない。とはいえ、室内に入られるのもうれしくない。今回の場所はちょっとその点でいろいろ放置されていて環境がよろしくないのでいろいろ苦労しそうだ。スギナだらけでもあるし。
ということでアリ退治にアリの巣コロリは有効ではあるけれど、たんぱく質を好む種類であるとかいろいろなので、加工のしやすさという点でもハイパー以外が便利かもしれない。それらの場合には毒餌も細かくしたりして砂糖水やはちみつなどと鰹節削りなどをまぜてやると効果があがるようだ。
まだまだ油断はできない気持ちがあるので日々確認しつつだったりする。

これも評判がよいようだ。ただ、最寄のホームセンターにはなかった。
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