2024 年冬アニメ見たもの記録

■ 葬送のフリーレン(2 クール目)

 とにかく脚本、演出、作画、音楽、その他映像作品としてしあげる作業すべてを通じてとてつもない熱量で作られていて毎話圧倒された。

 原作未完ということもあって、さあいよいよ大変な地へ一歩踏み出すよというところで終わるというのもシリーズ構成としてはよいし、惜しまれつつ終わるという王道をしっかり踏まえている。

 なによりやたらと「説明しよう」にしすぎないというのは見ていて小気味よい。動作やしぐさで補完するという技術もすぐれていた。

 一方でまじめになりすぎずに適度に笑わせる演出がちりばめられていたことも単調にならずに見せてくれるという点でもよく、そこは声優さんの演技にも助けられているところは大きい。

 難をいえばぷんぷんフェルンを多用するとそこはフェルンがかわいそうでもあるし、もう少しおさえてあげたほうがよかったのではと思わないでもない。

 エヴァン・コールさんはじめとした音楽方面も画面にあっていて総合的に評価の高い作品だった。原作としてはまだ十分続きを作れる余力はあるようだけれど、他の作品にくらべてそういう動きは弱いらしく、おそらく当面(というか将来的にも)つづきの製作はないのではという感じがしている。残念ではあるけれど。

 どのみち旅の最後を見届けることはとうてい無理なのでこのくらいがほどよいのかもしれない。

 

■ 薬屋のひとりごと(2 クール目)

 当初はあまり期待もしていなかったのに、案外楽しく見てしまった。とはいえ後半は結局罠をしかけたものについてなにもわからないままに猫猫の生い立ちに関する問題だけを解決したにとどまってしまったので、そこはなんとも物足りなさを覚える。

 作画にしても丁寧であったし、柿原優子さんが脚本統括をされていたのもあって統一感のある展開が最後まで維持された。すでに二期の発表もあってさてそこでどの程度まで描かれるのか、原作は知らないのでわからないものの、この後半の事件の解明にまではこぎつけてほしいかなとは。

 ひとまずは次を心待ちにして。

 

■ 僕の心のヤバイやつ 2期

 もう本当破壊力強すぎるので勘弁してってくらいよい作品だった。まったくこれが中学生だと、けしからん!(誉め言葉)

 

■ メタリックルージュ

 オープニングやエンディングを含めて実にスタイリッシュでかっこいい画面作りや演出が光る作品ではあったのだけれど、完全オリジナルなるの宿命というのか、きちんと描き切る気力というか覚悟というかはやはりなく「俺たた」エンドでいいじゃないという割り切りで終わってしまって消化不良。

 さらには最後の最後で説明しようのオンパレードでこれもまたげんなりしてしまう。SF 方面の設定のために宮武一貴さんとか堺三保さんとかも参加されていてかなり力が入っている感じだったのだけれど(実際力はいりすぎなくらい)、そうした力が逆にきちんと物語として一筋の方向性で終わるということを阻害したのではと思わないでもない。

 設定の素材の面白さはあるのに山門芝居みたいになってしまった。ネタを出すだけだしてあとは知らんという感じは他の類似ダメ作品とさほど変わらない。

 救いとしてはコスチュームデザインに 山田章博が強力しているのでかっこよさにプラスされた衣装が作品をひきたたせてはいた。

 はるかに高度な技術を持った異星人がもたらした技術に逃げてしまうのはほんとうよろしくない。そのうえ話は中途半端で終わりとかもうねアイデアの無駄遣い。きっちりと終わらせる気がないのならスタッフの無駄遣いなのでもうやめてほしいという思いも。映像はよかったのにね。

 

■ ダンジョン飯

 連続2クールとのことでまだ前半だけ。とはいえ案外あっさりとドラゴンに食べられてしまった妹を救出はしてしまい、あっけない感じはある。

 まあ、まだ不穏な展開のままなので終わってないわけではある。正直、悪くはないが絶賛というほどでもない物語なのかなあという印象になるのはアニメーションとしての面白みにややかけるためか。原作人気は相当に高いので。

 

■ 勇気爆発バーンブレイバーン

 メインキャラクターデザインをしたかも仮面さんのかわいいキャラが動くというだけでよいか。

 話自体は収集も脈絡もなく終わらせてしまった感が強くてどうにも後味がよくない。時間をあちこちで逆戻りさせてしまったりとかやるとどうしても話の整合性に齟齬が生じる。

 そもそも発端とか結末とかあまり考えてないというのはゲーム会社製作の SF アニメーションにありがちなのだが、勢いを除けば今回もそういう面は否めないまま。

 結局「なんだかゲームおもしろそう」って雰囲気だけだせれば成功というアニメなのでなんだかなあというのが素直な感想。

 かもさんキャラが動いたのを見れたというのが満足。

 

■ ゆびさきと恋々

 評判としてはあまりでてこなかったけれど、地味によかった。耳がきこえず手話を使うということで配信でも字幕をきちんとつけていたのは好感がもてる。

 展開としては実にあっさりとシンプルにではあるけれど、誠実に物語に向き合っているという感じは強い。不穏な人間関係もさくっとまるめてしまうキャラクターによって 1 クールとしてはすっきり収まった。

 良作ではあるけれど(映像作品の作りとしても)、おそらくこのおさまりのまま終えたほうがよい作品かもしれない。原作は知らないのでもっとよい展開とかもあるいはあるかもしれないけれど。とはいえ、手話を覚えてみようかと思わせてくれるくらいには影響力の強い作品ではある。

 あるいは原作タッチのキャラクターデザインであったらもう少し人気がでたかもしれない。

 

■ 外科医エリーゼ

 どうやら原作は韓国の縦読み漫画らしい。そのためになんだか背景での文字が日本国内なのにハングルだったりして奇妙だったりはした。

 転生してまた転生するという展開とか、おそらくは世界そのものがまったく異なるのに同じ医学技術が通用するとかいろいろちょっと微妙に感じる設定とかはあるものの、総じては悪くなかった印象で終わった作品。

 まあ、ちょっと優秀すぎるきらいは否めないけれど。

 アニメーションとしてはどちらかというと稚拙なスタジオという感で、ゆえに映像作品としてはまだまだというところは多かったもののシリーズ構成が赤尾でこさんだったので全体の統一感は十分。

 しかし、これもまた話が半端なところで(悪くはないものの)終わってしまうのでちょっともやもやしてしまうが、1 クールではどうしようもないし、2 クールできる作品かというとスタジオの体力的にもきびしそうかな、などとも。

 

■ 治癒魔法の間違った使い方

 これまた期待などないままに見始めたらどうも設定というか発想がなかなかおもしろくて、これはどう使われるのかを見極めたくてつい見ていたという感じ。

 結果的にはそれは最後に顕現したのでもはや出落ちとなってしまったので、これ以上展開しても普通の異世界ものにしかならないという点はある。実際物語としてはあらたな展開をはじめるというところで作品は終わったわけで、続きを作るのかどうかはわからないが、おもしろそうなネタもあるけれど、もはやタイトルの魅力は半減以下なのでハードルはあがったという感じ。

 原作は続いているらしいけれど、さて、続きを作るのかどうなのか。

 

■ 道産子ギャルはなまらめんこい

 6 話くらいまでは見ていたのだが、どうにも展開のマンネリがつらくてやめてしまった。スタジオのレベルとしたらさほど高くはないという感じではある。もう少ししっかりした技術を身に着けてから制作してねという感じも。

 

■ 魔法少女にあこがれて

 これも治癒魔法同様に設定の発想の面白さではよかったのだけれど、毎回ただの SM アニメになってしまって早々にやめてしまった。一部コアなマニアには受けていたようだけれど。そういうのは OVA でいいのかなとも(そのほうが制約も少なかろう)。

 

■ 魔女と野獣

 大地葉さんというので見てみたのだけれど、どうも好みでないのでこちらも早々にやめてしまった。

 

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2023年秋アニメ、見たものの記録

■ 魔法使いの嫁 シーズン 2 の 2 クール目

 今期の学園編はそもそもテーマが重すぎて陰湿で暗くてという感じがずっと続いていて、最後があっけなかったというくらいではあるのだけれど、フィロメラが解放されたのでよしというところ。いまひとつわかりにくさが残ったのは残念な気がしないでもない。

 そして、きっちり続く余韻ありありなのでまた数年後にはあるのかなと期待して待ちたい。

 

■ 呪術廻戦2期(のはみだし分)

 どうにも尺が不足して中途半端に終わってしまってよろしくない。

 というか本当にこの手のアクション系はドラゴンボール症候群から逃れられないのだなとあらためて実感もし、そしてちょっと興味が冷めてきたりもする。次はちょっとわからない。

 

■ 葬送のフリーレン

 「ぼっち・ざ・ろっく」の監督をした斎藤さんのよい仕事。当初興味はなかったのだけれどそれでもと見てみたらこれはいいね。

 特別大きなことがおこるわけではなく(といっても編集さんの要望なのかないわけではないが)淡々と旅が続くという中でヒトというものを理解していくエルフの物語を静かに描いていて非常によい。

 なによりも緩急のつけかたが絶妙なので笑わせるところも忘れずにしめるところはきっちりしめる。全体の演出も見事であるし、製作関係者(偉い人ではなく現場の人)に破格の給与をぜひお願いしたいくらい。

 1 クールなのかなと思ったら 2 クールあるとのことでもうしばらく楽しめそうでありがたい。とはいえ、日常系だからなんとなくの終わりになってしまうのも避けられず。

 ああ、なによりもエンディングの「Anytime Anywhere」が最高なのだ。

 

■ 16bit センセーション -Another Layer-

 NEC PC-9800 シリーズ回顧作品。

 あの頃はよかったよね・・・

 物語としては「ねえ、どうやって終わらせたらいいと思う?」系でダメ。

 DOS 時代のハード、ソフト各社や関係某所などの全面協力を得て制作した点にだけは拍手を送りたい。

 (まさか 21 世紀になって MAG フォーマット画像を閲覧することになろうとは)

 

■ 星屑テレパス

 女子高生がロケット作っちゃうぞ! という話なのだけれど、ちょっといろいろ痛すぎて辛くなったので 3 話くらいでやめてしまった。アニメーションとしてはよい作りだったやに聞くけれど。

 

■ SPYxFAMILY 2 期

 だんだんと本来の作戦はどこかにいってしまって日常コメディになってしまって、それはそれで安定の面白さではあるのだけれど、そろそろ少し秋(文字通り)がきたかなという感じもある。

 

■ 薬屋のひとりごと

 これもまたまったく関心を持っていなかったのだけれどなかなかよく作られていた。ギャグ漫画的なキャラクターの使い分けがなかなかよい味を出している。

 ただ、オープニングに顕著だけれど探偵ものを意識しすぎてしまうと作品世界のもつよさを殺してしまいそうで嫌な予感しかない。

 アニメ「名探偵コナン」の路線を歩まないことだけを願う。であれば、長く楽しみたい作品ではあるかな。

 こちらもフリーレン同様春まであるらしい。

 

 

 

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2023夏アニメ、見たもの記録

■ ホリミヤ -piece-

 一期で端折ってしまったような断片をまとめたという感じらしいので、さながら四コマ漫画的な構成なので、毎回通しての物語とはなっていないのは、仕方ない。ゆえに、本当に断片の連続でしかないので、まとまり具合がしっくりこない回もあったりで、そこは少し物足りない感じもする。

 理想としては、一期の際にこれらも埋め込みつつ全体を構成してくれていたらよかったのだろうか、と思ったりもするが、そこにうまく収まらないものもあるのだろうから、それもまた仕方ないのか。

 欲を言えば、もっとふたりのイチャイチャぶりを見せつけて欲しかったようには思うものの、それだけになるとさすがに飽きてしまうかもしれないか。難しい。

 で、卒業してしまったのかあ。

 

■ わたしの幸せな結婚

 前半での不遇な展開は、さながらかつての昼ドラを思わせるもので、時代も、設定もまさにそうした展開。そういう世界観が海外で人気だったのだろうと思うのだけれど、途中から特殊な能力なんてものが登場して、そちらに軸足が移ってしまうと、もうなにがなにやら。

 しかも、そうした展開が遅くはじまったのもあり(前半の不遇の生活に長きを割きすぎた感)、さらに説明部分が長くなっていよいよという場面は最後にあっけなく解決してしまうというのは、どうにも面白みからするとつまらなくなってしまった。

 原作としてはまだまだ先があるのだろうけれど、このまま能力バトルをはさみつつだとどっちつかずでつまらなくなりそうではある。二期もあるらしいけれど。雰囲気はよい作品なのだがなあ。

 あと、エヴァン・コールさんを起用しているので売れてもらわないと困るという製作側の都合はありそうか。

 

■ EDENS ZERO 2 期 2 クール目

 純粋に荒唐無稽な冒険物語を堪能させてくれている本作。そうはいってもやはりこの手の力比べがでてくるものでは「ドラゴンボール症候群」から逃れることは無理なようで、そろそろそんな嫌な兆候が見られてきたのが不安材料ではある。

 今回も、さあいよいよ大きな展開がはじまるぞというところで尺終了で次期までおあずけ。とはいえ、シリーズ全体の構成もよいし、緩急のつけ方もよいので続きを楽しみに待つという作品。

 原作がどうなっているのかを調べてないけれど、連載中であれば、最終的に最後までというのはしばらく先になりそうではあるし、終了していたとしても、この感じだとまだまだ終わらないということか。それでも、丁寧に最後まで作ってくれそうな雰囲気が感じられる作品というのも、最近としては珍しいのでは。

 

■ るろうに剣心 2023 年版

 6 話くらいまではなんとか見たけれど、なんとなくいいかなと切ってしまった。原作者には不評だったというかつてのアニメに特に不満もなかったというのもある。

 

■ 呪術廻戦 2 期

 なんだか 10 月にまでずれ込んでいて終わっていないのではある。

 が、五条先生の若いころ(学生時代)は、それはそれでよかったし、渋谷のやつも途中だけれどなかなかだし。

 ただ、一期ほどまとまりがないので物語としての面白みが半減しているような印象はある。

 

 秋からの作品もあまり気になるものがなくて少数精鋭になりそう。

 

 

 

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「ヨコハマ買い出し紀行 10 11」を読んだ

 ちょっとずつ読み進めている。正直いろいろ謎の多い作品ではあるのだけれど、細かいことはいっさい出てこない。世界のことやらアルファさんのことやら、ときどきでてくる空の上のほうみたいな世界のことやら。

 残り 5 冊くらいのはずなのでたぶん、このまま謎はなぞのままに日常が描かれてほのぼのとゆったりと暖かい時間が流れ続けていくのだろうな。終末の寂しさとは裏腹に。

 アルファさんはそのままだけれど、子供(タカヒロとか)は大きくなって土地を離れていったり。ああ、アルファさん、やっぱりロボットなんだなあ、と。

 この日常の最後を見届けるまで、もう少しゆっくりと。

 しかし、電子書籍版しかもう残されていないというのは、なんとも残念。まあ、読めるだけましともいえるけれど。

 

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「アリスと蔵六 11」を読んだ

 一年に一度のということになってきた。正直前のほうを忘れかけているような。

 とはいえ、アリスの夢が少し落ち着いた展開にきたところで、ちょっと物語が変化してきたのかという穏やかさはある。どこへ向かおうとしているのだろう。

 妙に敵対する勢力との闘い、みたいな展開になるよりは、よほど穏やかな展開のほうがうれしくは思うものの、面白みがどう向かうのかはなかなか難しいか。

 いろいろと謎はちりばめられていて、無論「アリスの夢」自体については、まあそういうものとして扱ってもよいと思うものの、ほかのあれこれについては、一応の決着がつくような展開ではあってほしいな。とんでも SF でもいいから。

 

アリスと蔵六(11) (リュウコミックス)

 

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夏なので「サマータイムレンダ」を一気見した

 昨年春から夏にかけての 2 クールかけて放送された「サマータイムレンダ」。残念ながら配信はどこぞの独占だったがためにほとんど話題になることもなく終わってしまった。(2 クール目には「リコリコ」もあって余計に影になって見えなかった感)

 とはいえ、タイムループものとしてお手本のように見事な設定と展開で、絶望のループを延々と見せられつつも目が離せないというそのスピード感に気が付けばはまっているという作品。

 お手軽に何度も自由に好きなようにループできるなどということなどなく、おしよせてくる能力の限界と絶望的な敵の強さと周到さと、そうしたものが大波のように押し寄せてくる恐怖。

 もちろん、SF 者にさせたらあれこれと文句をつけたくもなるかもしれないけれど、完璧なことをしていたらそれこそ物語になどならない。そこをうまくねじまげて面白くするのが物語というもの。この作品にはそういううまさがある。

 だから、

こまけえことはいいんだよ!

 とだけ。

 絶望の果てにたどりつく悲しい結末のさらに先にある大団円をとくと感じるのだ。

 という楽しい時間を追体験した、夏。よかった。

 

サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックス)

 

 なんということだ。これ、円盤出てないのか・・・。とことん配信会社が〇〇だな。

 どうやら出てはいるらしい。アマゾンで検索にヒットしないだけなのか? あった。原作漫画も評判よいのでいずれ読んでみよう。

 

 

TVアニメ『サマータイムレンダ』 Blu-ray 上巻

 

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「超電磁砲 T」を久々に見て思うなど

 録画の整理ということで 2020 年 1 月から 9 月までかけて放送された「とある科学の超電磁砲 T」を一気に見た。いろいろ、よい。

 ちょうど新型コロナウィルス感染症が蔓延をはじめたころの放送となり、なんどか放送休止や特番をはさむこととなって、結果 3 クール分をつかって 2 クール 25 話が放送された。残念ながら特番のときの振り返りを削除してしまったのが、今となっては悔やまれる。

 まあ、巷間いろいろいわれるけれど、オープニングの映像のちょっとしたところを見るだけでも「ああ、この作品は信頼に足るな」と思わせてくれるし、事実そうであるので、やはりきちんと作っているものは価値がある。

超電磁砲 T オープニング。椅子に座るときにミニスカートに手を添えるしぐさ

 

 エンディングだって、

超電磁砲 T エンディングの婚后さん、泡浮さん、湾内さんスリーショット

 

 これまでは単に嫌味なキャラクターとしか見えていなかったものが、実はそうでもない極度のツンデレさんだったとわかる今作は本当労作で、そうした切ないけれど暖かい物語がベースにあるからこそほかが生きてくるなあという良さ。

 で、当然合間にちょいちょいはさまれるこういうところを、昨今のお莫迦さんたちなら「作画崩壊」とかあさってのことを言い出すのだろうけれど、こんなことも理解できないなんてつまらない生き方ね、と華麗にスルーしておきませう。

食蜂操祈さんの胸を触った衝撃のあまり自我が崩壊している御坂美琴さん

 

 なんとなく本編である「禁書目録」よりもこちらのほうが好きかなとこの頃は思うようになった。佐天さん、最高ですよ。うん。(支離滅裂)

 

 

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「甲鉄城のカバネリ」を通して見た

 噂というか名前は聞いていたけれど見たことはなかったので今回全 12 話を見た。ようするに和製ゾンビものと、マッドマックスばりの列車が生活基盤(そこで暮らしている)という世界(のすべてではないものの)のはなし。

 江戸時代的な世界だけれど、機械文明も発達していて、少なくとも蒸気機関についてはかなり発達していて、列車はもちろん、各種エネルギー元として利用されているという感じ。特殊な銃も発達。さらには、あやしい人体実験的な科学の発達も。

 ゾンビとはいわずにカバネというのは、屍からきているのだろうなとは思うけれど、半分ゾンビ化した人をカバネリと称しているので、声優さんの発音によっては聞き分けが難しくて、ときどきはてなな感じになってしまう。

 舞台装置としては進撃の巨人のそれと類似していて、カバネの集合体はさながら「もののけ姫」の祟り神のそれ。あちこちの世界観やら設定やらをいただいてきてという二番煎じ的な印象が強くてちょっとという感じではあった。

 久々に美樹本晴彦のキャラクターデザインで、ああ、こういう女の子を描いていたよねというかわいらしさは健在。

 冒頭はそこそこ面白く見ていたのだけれど、あにさまといわれる将軍の息子部隊がでてきたあたりからちょっと話が矮小化されてしまい、結局親子の確執だけを収束させて物語は「おれたた」エンドで終わってしまう。

 化け物となってしまったはずの生駒がなぜ生きながらえているのかとかもよくわからないままであるし、とりあえず甲鉄城(という名の機関車)が逃げ出したというところで終わってしまう。いろいろ物足りない。

 極端にいえば、どうせ if の江戸時代もどきの世界を作ったのだから、思い切っていろいろ片づけてしまったところで文句は言われなかったとは思うので、親子の確執なんてところではないところの話にしたほうがよかったのでは。でなければ、もう 1 クール用意してもう少ししっかりしたところまで描ききるべきだった。

 最近、きっちり描き切るということをアニメはすっかりしなくなったので、悪い癖がついている。原作があり、まだ完結していない場合にやむを得ず独自のエンドを用意するというのもわからないではないが、そうしてつまみ食いばかりして良作を食いつぶしていくという昨今の悪癖はいい加減滅びるべきだ。

 どうせやるならきっちりやれ、と。

 オリジナルであるなら、なおのこと。どうとでも作れるのだから。業界全体の猛省が求められるこの頃。

 

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「詩歌川百景 3」を読んだ

 冒頭で鎌倉から戻ってきたという様子があるので、さて、そういう展開はあったのだろうかと前の巻を探していたらどうにも 3 巻が見つからない。おかしいな、買い忘れたか? とか思ってよくよく見れば、今回買って読んでいるのが 3 巻ではないか。いやはや。

 精神を病んであやしい宗教方面に貢いでしまっている母親をめぐる展開は、多少なりともそうした被害を知っている人にとって痛い話でもある。本当にこの手の輩の憎らしいこと。なぜ、母親がそんなものを信じてしまったのか、理由を知りたいという問いに診療所の女医が答えることばが実に納得する。

「あえて言うなら

ありえない形の ジグソーパズルの ピースが あらまビックリ! ぴったり ハマっちゃった

みたいな 感じ?」

 村社会のよいところも悪いところも見事に物語に織り込んでいきながら、こうありたいよねという方向を目指すという物語を描くとうまいなあ。

 きれいごとだけではやっていけない。あきらめだけでは辛すぎる。だから、一生懸命もがくのだろうな。「海街ダイアリー」にも通じるというか、脈々とつながる物語なのだなとあらためて実感する。

 現実はそう簡単ではないけれど。

 ああ、また一年待たなくてはならないのかあ。

 

詩歌川百景 (3) (フラワーズコミックス)

 

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2023 年春アニメ見たもの記録

■ BIRDIE WING 2 期

 当初予定よりも三か月遅れての放送だったこともあってか、落とすようなこともなく最終話を迎えた。とはいえ、一期のテンポの良さを思うと、序盤は異様にもたつき、かと思えば中盤はやたらと倍速三倍速という展開にしてしまって味わう間もないくらい。最後にいたっては十六倍速くらいに飛ばす飛ばす。

 もう少し丁寧に描くべきだったふたりのプロへの道とか、そこからのようやく実現するかに見えたふたりの対決。ところがそこへなにを血迷ったのか「巨人の星」もかくやという不治の病設定を持ち込むとか、またぞろマフィアとかアンダーグラウンドとかを蒸し返すとか、しかもそれが一瞬のネタで終わるとか、構成が悪かったなあというのが本音。

 正直世界にでての展開とかはもう少していねいに話数を使って描くべきだったのではないかしらね。最後の最後のチョイ役で終わってしまった世界ランキング一位の女王も名前すら記憶に残らないくらいにしか出番がなかった。

 「続きはゲームで!」というのが製作会社の思惑なのかしらとは思うものの、これでゲーム人気があがると思うのだろうか。いや、まあ、知らんけど。

 せっかく面白い設定と展開ではじまったはずなのに、なんだかあさってなところでよくわからないままに終わってしまったという残念な作品になってしまったな。

 

■ トニカクカワイイ 2 期

 7話くらいまではそれなりに見たのだけれど、久野美咲さんには申し訳ないけれど、あのキャラクターの設定というか存在がどうにもなんだかなあなもので(無理がありすぎる。この作品世界にすらなじんでない)見る気が失せてしまったのだった。

 こういうとくになにもないコメディ系だとあたらしい設定を使いたがるのだろうけれど、それなら司のそもそもの素性をいっそ持ち出してしまったほうがとも思うのだが、それをやると、まあ物語の終わりになりかねないか。

 どこまでいってもこの域から抜けることは無理そうなので、もういいかなと。途中でやめた。

 

■ 魔法使いの嫁 2 期

 やはりというか分割 2 クールということで、楽しみと結末はおあずけになった。あいかわらず丁寧に作られているし、構成もよいので飽きることもなくついつい毎話ひきこまれてしまう。

 かならず二話でひとつのエピソードを描くというパターン化がちょっと気になるといえば気になる。

 ひとまずは 10 月からの続き待ちで。

 

■ 【推しの子】

 さほど興味はなかったのだけれど初回がなぜか3話分の 90 分というのでひとまず見てみたら、ああ、これはこれで終わりでよかったじゃないかというインパクトはあった。この時間にこれだけ詰め込んでの構成の妙としっかりと先の展開への期待をもたせる終わり方は OVA 単発でもよかったくらい。

 正直なところ続く2話からはいきなり 10 数年が経過して高校生になるというところからのはじまりで、時間は経過しすぎてしまうし、復讐劇なのかアイドル復活なのかどっちつかずな感じのゆるい展開。それぞれの話数としてはよくできているし面白さはある。ただ、全体の構成から思うと、なんとも中途半端な感じも否めない。

 二期をやるということらしいのだけれど(明確にいつからとは言わないので早くて来年冬か、一年先か)それでも連載中の作品ということを思えばいずれ中途半端な終わりかたしかできないのも必定。

 作品作り全体としてはお金も時間も才能もこれでもかと注ぎ込んでいるのはわかるし、事実よいものではある。ただ、アニメーションとしての出来はよいものの、総合的にみるとそこまで騒ぐようなところは実はないというのもまた正しいのではないかなと思ったりはする。

 仮に原作として予定している結末まできっちり描き切るという覚悟があり、今の品質を維持し続けることが可能だというのなら、それは壮大な名作になる可能性もあるかもしれない。が、たぶんそういう未来はないのがこの業界と思うので、やはり初回 90 分スペシャルで終わらせておくのがよかった作品かなというのが、個人的な感想。(いや、感想というのはもとより個人的なものなのに)

 

■ EDWNS ZERO 2 期

 先のときを思うとこちらは連続して2クール目にはいるのかと思うので、途中ではあるけれど、少々「ドラゴンボール症候群」が発動してしまったなあというのが心配なところ。それ以外は、相変わらずのテンポの良さや構成のよさもあって、安心して楽しめる冒険活劇。

 この手の話ではどうしても避けられないものの、そうではない面白さというのを目指してほしいな。まあ、原作次第なのでわからないけれど。

 

■ 僕の心のヤバいやつ

 もうね、さっさとふたり付き合っちゃえよ!

 というくらいには楽しい、かわいい、いじらしい。まったくもう。

 とはいえ二期もやるらしいけれど、ほとんどもう付き合ってしまっているから、そうなるとこういうラブコメは面白みが終わるというのはあるよね。

 まあ、山田の天然はどうあってもかわいいからよいのか。そうか。

 

■ かぐや様は告らせたい ファーストキッスは終わらない

 なにやら特番というか OVA 的なものだったらしいのだけれど、うーん、なんとも余分というのが正直な印象というか。

 これもまたつきあい始めてしまうとつまらなくなるというジンクスからは逃れられないのか。

 

■ スキップとローファー

 今期の癒し。毎回しあわせな気分にさせてくれる良作だった。

 いや、心のとげにぐさぐさくるところもあったけれど、それをきちんとのみくだして中和してくれる展開のすばらしさ。

 PAWorks はこういうの作っていればいいんだよ。というお手本のような作品だった。

 ほどほどの区切りとはいえ一期だけで終わってしまうには実に残念な作品だった。

 もう良作のつまみ食いはやめて。業界さん。

 

■  君は放課後インソムニア

 まったく関心がなかったのだけれど、なんのときだったか天文が関係すると知って、それならば少しはと見始めたら本格的に天文ということではないものの、そこを舞台装置としてそれぞれのやや重い過去を抱えた男女ふたりが出会って、そしてお互いの存在を大切に思い始めていくという点では純粋な物語。

 いわゆる美人とかではないキャラクターデザインもまた好感が持てて、イサキちゃんはとてもかわいい。アニメならではの表現の楽しさも十分に活かされていた。全体の構成も必要十分で、妙に駆け足でもなく、無駄にのんびりでもなく。それぞれのエピソードが少しずつふたりの気持ちを近づけていく思い出になっていてよい。

 最後は少し現実的でハードな展開も入れ込むのかと思っていたら、それよりもふたりの関係、心の動きといったものを優先した演出になっていたのもまた好感が持てた。そういうところがリアルにはいってしまうと、せっかくの空気感が台無しになってしまう。それはそれとしてわからせたうえであえて表現まではしない。その割り切りが最後の後味をよりよいものにしてくれた。

 原作そのものはまだ続いているようでもあり、よい区切りとしてここを選んだのだろうし、作品の終わりとして申し分はない。それでも、もう少しこのふたりの行く末を見ていたいなと思わせる心地よい佳品であったのは間違いない。

 唯一気になったのは、最後ふたりの夏休み合宿。おそらく7月末から8月はじめと思うのだが、石川県ではアジサイが満開なのだろうか? さすがにそれはないのではなかろうか、と思ったりはした。架空の北陸ではなく、あくまでも七尾市を舞台としているので、そのあたりはしっかりしていてほしいようには思うのだが、実際どうなのだろう。

 

■ 天国大魔境

 あまりに評判がよいので途中から見始めた。とてつもない設定と、余計な説明はいれないというスタンスが話を面白くするというよい例となる作品。

 学園の話と廃墟の話と、はたしてどちらが過去なのか未来なのかとかわかったようなわからないような序盤から、少しずつ「なるほど」と自然に理解させていく構成の妙。

 キルコが「僕、脳みそは男なんだ」というというので、性同一性障害とかいう方向だったかと思っていたら、あさっての展開で「そうきたか」とうなってしまった。そしてそれが最終話にむけて悲しいかな活きてくるあたりも秀逸。まあ、できれば原作とは違っても少し違う展開を期待したのではある。

 キルコとマルの不思議な感情と関係と道中と、この世界の理にたどりつくためのヒントやネタがこれでもかとひたすらに提示されるだけされて、忽然と終わってしまった。

 たぶん、二期はもうない。本当、良作のつまみ食いやめて、アニメ業界!

 

 

 

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