アニメ版「ジョゼと虎と魚たち」を見た
この 3 月いっぱいでサービスを終了する GYAO! に来ていたので見た。うん、これは、なかなかよい。
アニメ化の話は見ていたし、出来上がったものの評判もよいようだった。すっかり映画館へ行くことがなくなってしまったので、ありがたく見せてもらうことにしたが、よかった。
実写映画のほうも以前に GYAO! で見たことがある。ただ、あれとはどうもシチュエーションは似ていても物語そのものはまったくといっていいほど違うようには感じた。そもそもの原作小説がどうであるかは知らないが(どうやら短編のようではある)、仮に実写映画のほうが原作よりだとすれば、あれをアニメにするにはいろいろ問題もあるだろうから翻案したというのはありそうだ。
とはいえ、物語全体としてはとてもよくできていたし、ていねいに作られていて実によい。もちろん、短い映画のなかで描くにはいろいろ制限はあるし、無理もある。それらを全部あげつらうのはお門違いだ。小さな本当を積み重ねて大きな嘘をさも本当のように見せてくれる、それがフィクションというもの。
その意味で実に素敵な青春物語であるし、人生というものを考えさせてもくれる。まあ、安易といえばそうかもしれない。けれど、フィクションの中でくらい夢を見させてもらってもいいではないか。
ふたりの行く末に幸あれと、ついつい願ってしまうくらいには。
といいつつも少し気になったのは、同僚バイトの女の子の腕時計のつけ方。ダイビングショップでバイトしていてということだから、ダイバーズウォッチのつもりでつい手の甲側にはめてしまうということはあるいは想定されているかもしれないけれど、多くは内側にするだろうし、そのほうが仕草が美しい。まあ、意図してなのかそうでないのかなどはわからないけれど。
アニメ映画『 ジョゼと虎と魚たち 』通常版 [Blu-ray]
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