4. ゲーム(本体、セーブデータ)のバックアップ・リストア

 CMA が使えないとなればゲームのバックアップなどは VitaShell を介して行うしかない。

 NoNpDrm を利用する。

 https://github.com/TheOfficialFloW/NoNpDrm

 ux0:tai/ 以下に nonpdrm.skprx ファイルを置いて、ux0:tai/config.txt の *KERNEL 項目として定義を追加。

 再起動ののちに一度それぞれのゲームを実行して偽ライセンスファイルを生成する。

□ バックアップ

 NoNpDrm 使用中であれば偽ライセンスファイルができているはずなので、基本はそのままコピーするだけ。

 ゲーム本体:

ux0:app/TITLE_ID 以下をフォルダごと

 ライセンス:

ux0:license/app/TITLE_ID/6488b73b912a753a492e2714e9b38bc7.rif をフォルダごと

   6488b73b912a753a492e2714e9b38bc7.rif を work.bin とリネームコピーしたものを、

   ゲーム本体の TITLE_ID/sce_sys/package/work.bin として置く

 セーブデータ:

ux0:user/00/savedata/TITLE_ID/ 以下の data.bin, system.bin を△メニューの「複合化して開く」でコピー

   エミュレータで利用したりしないのであれば、複合化せずにそのままコピーでも可

 

□ リストア

 ゲーム本体:

ux0:app/ 以下に TITLE_ID フォルダごとコピー

   Vita3k のデータを上書きしたいときには、VitaShell で△メニューから「複合化して開く」を選んで開いてからペーストする


 ライセンス:

ux0:license/app/ 以下に TITLE_ID フォルダごとペースト


 セーブデータ:

エミュレータでデータが変更されているデータを戻すのであれば、
ux0:user/00/savedata/TITLE_ID/ 以下に data.bin, system.bin を△メニューの「複合化して開く」からペースト

   バックアップまま(暗号化されたまま)を戻すのであれば、そのまま上書きで可

 

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3. Video, Music, プレイヤーとしての PSVita

 もはや本体もゲームソフトも新規に発売されることは基本ないので、ビデオや音楽プレイヤーとしての位置づけというのは案外正しいかもしれない。

 ことに SD2Vita カードを使用していれば容量にはそこそこ余裕ができる。

 ただし、メディアファイルを本体に転送するには、基本ソニー謹製の専用ソフトウェア(コンテンツ管理アシスタント(CMA))が必要。変革導入機では使えない(そもそも Windows11 での検証がされておらず、実際インストール不可能だった)。クロスプラットフォームとして開発された homebrew アプリの QCMA もあるが、こちらにしても PSN アカウントが必要。

 専用ソフトを使用して本体の SQL データベースに情報を登録しているらしい。このため、単純に VitaShell でファイルコピーしても再生アプリから認識されない。

 ということで現状ある手段で可能な限り快適な環境を用意してみる。

 

□ Media Importer をインストール

https://github.com/cnsldv/MediaImporter

 

□ メディアファイルの要件

 Media Importer で扱えるのは、動画(MP4)と音楽(MP3)ファイルのみ。

 MP4:

  H264 (Baseline, Main, High) AAC 1080p

  (最新ファームウェアでは字幕再生にも対応らしいが、変革を使っているので使用できない)

   (Vita-Media-Player という homebrew が字幕対応をうたってはいるが、アスキー文字を表示するだけなので UTF-8 などには非対応)

  (音声の切り替えにも対応していないので複数音声をいれても無意味)

  (1080p に対応しているが、画面は 540 なので 720p くらいが適当)

 

 MP3:

  ID3Tag は Ver.2.3 で

 

□ 手順

 Media Importer は、動画と音楽とを一括して登録・削除する機能しか持っていない

 が、両方一緒に処理するとよい環境に持っていけないので個別に処理する必要がある

 一度に大量のファイルを処理すると失敗する可能性があるので、少しずつ処理するほうが問題が少ない

 

 1.音楽ファイルを ux0:music/ 以下にコピーする

   (アルバムごとにフォルダ分けしておいてよい)

   (動画ファイルはまだコピーしない。すでに実機にある場合はいったんよそへ退避させる)

 2.Media Importer で登録(×)する

 3.この段階では「曲」に登録されているだけで、「アルバム」「アーティスト」といった情報は登録されない

 4.電源を落としてからセーフモードで起動

   (電源 + PS ボタン + R ボタン の同時押しで起動する)

 5.セーフモードメニューの「2.データベースの再構築」を選ぶ

 6.再起動後にデータベースの再構築処理が行われる。

 7.ミュージックアプリを開くと「アルバム」などにも登録されている

 8.動画ファイルを ux0:video/ 以下にコピーする

   (退避していた場合は戻す)

 9.Media Importer で登録(×)する

   念のために再起動しておくほうが安全

 以上

 

 これで動画は「フォルダ」で閲覧ができるようになる。

 

 動画ファイルを追加するときには、そのまま 9 の実行でよい。

 音楽ファイルを追加するときには、はじめに動画ファイルを一時別の場所に退避させてから手順をすすめる。

 動画ファイルを Media Importer で登録した状態のまま、データベースの再構築を行うとなにも登録されていない状態になってしまうが、データベースには登録されているようなので再度 Media Importer を実行しても何も処理されない。

 音楽を処理してから動画、という順序を守ればそれなりに快適な再生環境が得られる。

 

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2. SD2Vita カードの使用

 パッケージゲーム提供メディアである Vita カードを記憶領域として利用するためのもの。

 専用のアダプタが各種でているが、PCH-1000 だけ対応だったりするので確認して購入。

 microSD カードをセットして大容量のメモリーカードのように使える。

 ゲームをまとめていれておいたり、動画などを多数いれておくなら必須。専用メモリーカードは高価で容量もあまり大きくない(現状は中古と中古を流用した怪しい偽オリジナルしかない様子)。

 現状では 400GB まで対応のアダプタがある様子。

 

 詳細は、https://vita.hacks.guide/yamt.html

 

 ・VitaDeploy で YAMT のインストールもしてあれば、あらたなインストールは不要

 ・VitaShell で ux0:tai/config.txt を確認して、YAMT 関連の記載があればおおむね大丈夫

 ・マウント先が ur0: だったら ux0: へ変更しておくこと

 ・SD2Vita セットの microSD のフォーマット

 ・ドライバインストールがまだならインストール

 ・[設定] - [Strage Devices] - [Use YAMT] をチェックして有効に

 ・ux0: => Default    uma0: => SD2Vita それぞれ設定

 ・VitaShell で ux0: の内容をすべて uma0: にコピー

 ・ux0: を SD2Vita に、 uma0: をメモリーカードに設定変更

 ・VitaShell の設定メニューでの USB 接続先として SD2Vita を指定

 ・本体を再起動して VitaShell を起動し、見えている ux0: が SD2Vita 内であれば問題ない

 

 

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1. PS Vita + HENkaku (Enso_ex)

 PS Vita 後期(PCH-2000 + メモリーカード 16GB)に HENkaku を導入し、状態維持のための Enso_ex も導入する。

 HENkaku については、henkaku.xyz を参照。

 基本的な手順については、

https://azablog.blog/ps-vita%E3%81%A7henkaku%E3%82%92%E5%B0%8E%E5%85%A5%E3%81%99%E3%82%8B%E6%89%8B%E9%A0%86%EF%BC%88pc%E4%B8%8D%E8%A6%81%EF%BC%89/

 を参考にした。

 全般の作業で注意したいのは、ボタンの意味の認識が海外では違うということ。

   △
  □ 〇
   ×

 黒画面で操作する場合、メッセージを読めばわかるが、ほぼ YES/OK は「×」位置のボタン、NO/CANCEL は「〇」位置のボタン、なので日本的感覚だと逆になるので注意。

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□ HENkaku インストール

 ・[設定] - [リスクのあるユーザープログラムの有効化] をチェックして有効化

 ・[deploy.psp2.dev] へブラウザでアクセス

 ・Unlock My Vita

 ・Unlock

 ・Install HENkaku

 ブラウザ作業終了

 バブル(アプリの絵などが描かれた円)のなかから VitaDeploy を探して実行(おおむね一番下のほうのライブエリアに配置されたはず)

 ・[App Downloader] で [VitaShell] にチェックをいれて [Download the selected apps]

   (ほかの YAMT などもろもろ一緒でもよいのかもしれない)

   (SD2Vita を使いたいなら YAMT は必須)

 ・[Install a defferent OS] -> [Quick 3.65 Install]

 

 以下は [設定] バブルで

 ・[設定]-[HENkaku の設定]-[偽装バージョンの確認]

 ・3.74 と設定

 ・[設定]-[システム]-[システムソフトウェアのアップデートファイルをダウンロード] のチェックをはずす(アップデートさせない)


□ ENSO インストール

 デフォルトでは、再起動すると HENkaku の設定を引き継げないということで、それを自動的に継続させるツールが必要。h-encore なども同様のものらしいが ENSO を利用。実際には enso ではうまくいかなかったので enso_ex を使用した。

 ・https://github.com/SKGleba/enso_ex/releases/tag/v5.0 から enso_ex.vpk v5.0 をダウンロード

 ・VitaShell から enso_ex.vpk をインストール

 ・ライブエリアの enso_ex を実行

 ・YES は [x] ボタンであることに注意

 ・ur0:tai/ のすべてを ux0:tai/ に vitashell でコピーしておく

 ・ux0:tai/config.txt を開き、ur0: => ux0: に変更しておく

 ・再起動して起動画面で PS マークと PlayStation ロゴが出るようであれば、まず機能している

    (PS マークのみの場合は、最新ファームウェアである可能性)

 ・[設定] - [システム] - [システム情報] で [システムソフトウェア 3.65 変革-2] と表示されていればきちんと機能している

 

 システム情報で「3.73」などと表示されている場合(変革は機能していて VitaShell も使えていたりはする)、起動に使っている ux0:tai/ に各種ファイルがなかったり、あってもドライブ指定が ur0: である可能性がある。

 ur0:tai/ をまるごと ux0:tai/ にコピーした上で、tai/config.txt 内のドライブ指定を ur0: => ux0: に変更しておくほうがよい。

 

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