「九龍ジェネリックロマンス 1-10」読んだ
アニメの放送前にとひとまず 1 巻と読んでみたら面白かったので一気に既刊 10 巻まで。「恋は雨上がりのように」の作者の次の作品で気にはなっていたのだけれど、なんとなくそのままにしていた。
当初は九龍地区でのラブロマンスとサスペンス的なものかと思っていたら、割と早い時期に SF だと知れた。クローンとか言い出して、なるほどと読み進めると、どうやらそうではないらしいと分かってきて、ファンタスマゴリア方面らしいとわかってなんじゃそりゃとなる。今、ここ。
謎、そのものは、どうもあっさり明かされてしまうし、おおむね年一冊くらいの刊行ペースにしては次巻が半年ほどのこの4月に出るというところを見るとそろそろ完結なのかという感じもするが、連載は追っていないのでわからない。アニメにしても 12 話とすれば途中を多少端折って結末までいけないことはないだろう。さて。
余談ながら、「恋は雨上がりのように」のアニメは連載中(まもなく完結というころ)で放送されたため、結末のおおむねの傾向だけを反映してのオリジナルで終わった。けれど、原作のその後の展開がとてもよいし、さらにはその先のふたりが思い描ける部分もあるので、そのあたりだけ OVA にでもしてくれないかなあとずっと思っている。今回たまたま見直して、読み直していっそうその思いを強くしたのだが、現状の業界ではつまみ食いにしか興味がないので無理なのだろうなあと悲しく思うのみ。「やがて君になる」だって、あれで終わりはなかろう? やれやれな業界ではある。
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