(かなり)遅れてきたゲーム NieR:Automata のマイブーム
アニメ化のこともあってだったのか、はたまた別のなにかだったのか、実はもうよく覚えていないのだけれど、発売から 7 年もたったところでふいにゲームをプレイしてみたのだった。アニメのほうは、なんだかゲーム内の間にはいるムービーみたいだなあという印象が強くてそこまで好きではなかったけれど、ゲームをやってみてからは少しその印象が変わった感じはある。
遅ればせということもあって、もうすっかり攻略情報が蔓延していて、あるいは、すでにブームは去っているので静かなものともいえて、プレイをはじめるにあたって調べてみるとどうやらアクションゲームに慣れていてもはじめからハードモードにはするなとかある。まして、もうゲームからは縁遠くなっていて素早い動きなど厳しい老体には無理はできないのでおすすめにしたがって EASY モードでプレイ。
いや、はじめはノーマルだった。が、それだとイントロダクションである衛星軌道にあるバンカーから地上降下の際のシューティングでたどりつけないという状況に。情けない。ということで応戦は自動でやってくれる EASY モードに。
さらには、GPU がインテルなので貧弱すぎてダメということで画質関係の設定を最低レベルに落とす。オフにできるものはすべてオフ。それでも気持ちもたつくか? という感じでやはりしっかりした GPU を積んでいないと快適なプレイには遠いのだなと実感はした。とはいえ、そこまで不便ではなくプレイはできるので一通り体験するには悪くなかった。
で、いわゆるオープンフィールドというやつを好き勝手に移動しまくるというのは、なかなか面白い。建物の上に飛び上がるとかも場所や最低限の技術を駆使すればそれなりにできる。ボタン操作などのタイミングがなかなかつかめなかったけれど、途中から、いや終わりの頃というべきかにはようやく慣れた。そうして、基本的な操作だけでも十分プレイは可能だと確かに認識。
ただ、それでも場所によったり、状況によったりではかなり苦労を強いられるところもあって、このあたりあるいは GPU が貧弱なために操作に処理が追い付かないことも一因なのではないかと思ったりもした。検証はできていないけれど。
物語としての面白さは、プレイするのはふたりいるうちのひとりであって、もうひとりは随行しているという形で任意に操作することはできないというところをうまく利用したところ。いわゆる A エンド、 B エンドが実は同じストーリーを別視点で二回プレイするというのは、なかなか面白い。はじめは 2B でプレイし、途中 9S と別れていた部分については B エンドストーリーで 9S を操作することで体験する。その間は当然 2B とは別であるし、そちらを操作することはない。そうして、ふたつの枝別れした物語を体験できるという面白さ。
もちろん、基本として同じことを繰り返すことにはなるので、そのあたりはやや面倒に思うところもある。
そして、おそらくは 2B というメインキャラクターのデザインができたときに、ゲームの成功は約束されたのではないかと感じられるところも。が、まあ終盤では 2B は死んでしまい、9S と途中からいわば敵として登場する A2 で物語は終わりを迎えるわけではあるが、2B と A2 はまあニアイコールではあるので物語の都合としては同じといってもいい。
昨今のゲームでは、もはやただのポルノではないかというようなデザインも多いけれど、2B のそれは喪服をイメージしているとはいえ、シックでありながらエレガント。背中と胸元が一部開いているとはいえ、それは下品なものではなくてセクシーというにふさわしい節度を持っている。ヒールのブーツでカツカツと歩き、走る動きも戦闘ゲームに似つかわしくないがゆえにむしろエレガント。さらには、つやぼくろだ。これでよくないはずがない。そこへ石川由依さんの声ときたらもう。さらにはモーションアクターをつとめた川渕さんの動きのエレガントなこと。そりゃ、9S でなくたって・・・。
様々なアイテム類を集めたりする必要もあるけれど、わかりにくいところは最近のありがたいところで動画がこれでもかとアップされている。それらを見ると、わかりやすい。ただ、場所がわかってもそう易々とたどりつけない場所というのもあって、これがなかなか大変だ。
なかでも「ひのきの棒」という武器はつらい。森の城、手前の廃墟然とした広場に残っている門の上にあるのだが、高さがあって単純にジャンプしても届かない。裏技的に壁をよじ登るかのようなジャンプをすることも可能らしいのだが、成功できない。あるいは、これも GPU パワーがあってなのかなと最終的には思ったりはした。ただ、基本的にはずっと離れたところから渡り飛んでたどりつくという設定だった。広場の反対側に斜めになった石柱があり、そこから立っている石柱の上に立てる。そこからジャンプを繰り返して、石柱や門を渡り歩いていけばたどりつける。
が、それも一筋縄ではいかない。石柱と石柱は二段ジャンプで問題ない。が、石柱から門までは少し距離があって単純に二段ジャンプでは届かない。で、攻略情報ではそれこそいろいろでているが、なかなかうまくいかない。
なかには飛行タイプの敵(機械生命体)をリモート操作して、そいつでいけば行ける。というのもあったが、空中にとどまれないので結局地面に落ちてしまう。
最終的にできたのは、支援ユニットであるポッドのプログラムである「ミサイル」というのを C エンドストーリーで手に入れることができるのだが、これを使う方法。それでも簡単ではなかった。
石柱から門のところだけこのミサイルを使う。ただ、単純に使うと飛びすぎてしまうので、あえて門に激突するように使って、ぶつかったら横に飛び上がるようにして門の上にとどまる。このタイミングを何度もやって慣れるしかない。さらには、これを三回成功させないとたどりつけないので、いったい何度やったことか。それでも、比較的やりやすい方法なのではと思ってはいるけれど。
また、ミサイルがあると遠く離れた場所(ビルの屋上と屋上)を移動するとかも可能になってくるので、行けなかった場所にも行きやすくなる。それでもミサイルだけでは距離が不足するのでほかの移動手段も併用しなくてはならないので、タイミングを身につけないと失敗も多い。まあ、そこも面白さではあると思う。
サブクエストの面白さや数の多さもなかなかなので、ストーリーを追うだけではない楽しみもあるのでなかなかよかった。最後の E エンドだけはちょっとあれだが。
できれば、E エンドのその後を出してくれたらまた 2B に会えるのだがなあ。石川由依さんの 2B 、モーションアクターを演じた川渕さんの 2B でまたプレイしたいものだなあとは。
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