2024 年春アニメ見たもの記録
■ 魔法科高校の劣等生3期
今回は原作が割と短めばかりなので 1 クールで 3 本。で、作画であるとか、演出であるとか、映像としてとかは申し分ないのだけれど、なんだろうね、どうも今一つ物足りなかった印象がぬぐえない。
あるいはそれはそれぞれが割と短い作品であったというのもあるのだろうけれど、どうにも今一つ盛り上がりにかける内容だったというか、展開としても平板であったというか。
ダブルセブン編は、7 を冠する二家のいさかいが子供の喧嘩レベルで描かれただけであったし、スティープルチェース編も九島閣下がでてきたり来訪者編で確保されたパラサイトを使った実験を九校戦でという華やかそうな設定はあるものの、競技そのものはいまひとつ盛り上がらない。最後の古都内乱編は本来原作二冊なのだけれど尺の都合もあってほかと大差ない 5 話構成というのもあってか、こちらも今一つ盛り上がりにかける感じは。
脚本担当も同じ方のようではあるので、そこはさほど違いはないのだろうと思うのでコンテ演出の点でということなのか。そもそもの物語にあまり面白みが少ないということも、あるいはあるのかもしれない(原作未読)。
ジミー・ストーンさんはじめての監督作ということで、いろいろ工夫されたりこだわったりされていたところの良さもあるのだけれど、どうも総合してみると物足りなかったというのが素直な感想。うーむ。
■ ゆるキャン△3期
制作会社などなど変更になって心配したが、総合的にはこれまでの雰囲気を踏襲した作品作りになっていて、その点ではさほど違和感なく楽しめたし、雰囲気を維持してもらったのはよかった。物語の変化としては、そもそもあまりいろいろない作品だから、まあそんなものかと。
そして、やはりまるっきり変わってしまった(原作に近いとは聞く)キャラクターデザインは、最後まで違和感だらけでここが同じであったならなあと悔やまれる。
正直このまま続けてもだれてしまうので、そろそろ終わってよいのでは。
■ 終末トレインどこへいく?
なんとなく見続けて、結局最後まで見たけれど、最後は万策尽きて一回休みで、とりあえず初期の目的を果たしたけれど、なにも変わっていないというか、なにもわからず終わったというシュールな作品になった。
なにがしたかったのだろうね?
■ 響け!ユーフォニアム3
完結といってよい久美子三年生編ということで、原作ファンもアニメファンも期待していたわけだけれど、正直なところもういいかなとなってしまった。
詳細はこちらに書いたのでゆずるとして、あっと言わせたいだけのおかしな改変をしてしまったがためにもう原作の世界線から離れてしまったパラレルワールドになってしまったのが本当に悔やまれる。しかも、なにも解決しない。
単体でみたらそういうのも作品としていいよね、わかる。泣けるよね。というのはあるが、これまでの集大成としての全体を見ていない変更は残念でしかない。
本当に欲しかったのは 6 月下旬に発売された短編集「みんなの話」にあるようなものを取り込んだ展開だったのに、もうそういう世界線には戻れない改悪を脚本家がやり、それを監督他スタッフが許容してしまった。もう、このスタッフでは作らないで欲しい。
どうかこころある他社によるリメイクを。
■ 狼と香辛料 2024 年版
連続 2 クールなのでまだ 1 クール残っている。基本的に、本当に、前作とまったく同じ展開を同じペースで展開しているだけなので、本当に時間の無駄遣いといえばいえる。違うのは、冒頭のキーとなる人物が本来男性だったのを、かつてのアニメでは女性にしてしまったのがおそらく承服できなくてリメイクということだったのかしらねと想像するばかり。
本当にほかはまったく同じだ。両者を同時再生させて比較したいくらいに。
物語としては、基本気に入っているので見てはいるが、結局同じところまで作られるだけでその続きが見られるわけでもないとなれば、なんともやるせない。
■ ささやくように恋を唄う
あまり興味はなかったのだけれど、なんとなく見ている。百合要素はそこまでなく、どちらかというと昨今はやりだからバンド漫画書きませんかという感じの原作か。
万策尽きて 2 話ほど落としているのでまだ終わっていない。ということで、最終的にはもう少しあとで追記。
■ この素晴らしい世界に祝福を! 3期
異世界転生ものってもう本当に砂場の砂粒ほどもあって辟易とするが、これはそういう嫌な感じがない稀有な作品。キャラクター設定がよいというのか、世界設定がよいというのか、妙に小難しい展開ではなく、といってコメディなだけでもないというバランス具合がほどよいというか。
安心して楽しめるというのがよいのか。
■ Unnamed Memory
これも特に興味はないままにたつざきさんというので見始めたら案外よい。作画とかアニメーション技法的なところでは、ちょっとレベルが落ちる感はあるのだけれど、赤尾でこさんが構成しているというのもあって全体がよくまとまっている。
しかも、最終話では、それでどうなってしまうのだという展開で終わってしまい、これはもう見事というしかない。来年には二期を予定しているらしいが、これは期待できそう。
青ブタの双葉とか、まほよめのチセといった系統ではない、別系統のたつざきさんというのもよい。続きを楽しみに待っている作品になった。収穫。
■ 夜のクラゲは泳げない
前評判を聞いたので正直あまり興味はないままにそれでもと見ていた。どうもこの頃ガールズバンドものがはやりでよろしくない感じはある。
とはいえ、オリジナルでここまでできたのはなかなかよかった。それぞれの内面とかにもきちんと踏み込んでいてそれをきちんと解消しようと展開させていた。十分だったかといえば難しいところもあるけれど、悪くない最後だったとはいえる。
難を言えば、全体に重い空気をまとわせすぎたのかなというのはなくはない。あまり重いと抜け出すのが大変だ。続きはなくていい。このままで。
■ ダンジョン飯 2クール目
原作は昨年に完結したそうで、となれば最後まで作ってくれるとよいのだがなと思う二期製作。まだまだ、物語の途上なのでしっかり描いてくれるとよいなあ。割と地味な展開だったりはするので人気は原作ほど高くないようにも聞くけれど、異色の設定(ダンジョンで魔物を食材にしてしまおう)というのを真剣にやっているのは、なかなか面白い。
キャラクターの魅力も十分でそれだけでも話が展開してくれる。原作未読なのでわからないが、しっかりとハッピーエンドまで描いてくれたらよいなあと期待して次を待つ。
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