「蜂の奇妙な生物学 生物ミステリー」を読んだ
coco さんが大量のイラストを長きにわたって描き続けた結果ということで、ようやく手にした。見開きの右側に本文、左側に関連したイラストという構成で作られているのでほぼ半分はイラストということで、これは苦行だったろうなあと勝手に想像してしまう。お疲れ様です。
おおざっぱに言えば蜂にまつわるトリビア本とでもいうのが正しいかと思う。冒頭では蜂というものについての基本的な、そして意外と理解されていないであろうことについて割と丁寧に解説されている。文章量もそこそこ多い。つづく各章ではテーマ別にさまざまなトリビアが紹介されていく。よく知られたこともないではないが、生態など知らずにいることも多いし、実は生活に密接にかかわっているということのいろいろを知ることにもなってなかなか興味深い。
難を言えば、本文に改行がなく、いささか読みにくさはある。情報量をどうしても削れなかったのだろうけれど、やはりそこはもう少しがんばるか、構成そのものを工夫するかしたほうがよかったのではないか、とは思う。
トリビア本なので、無理にはじめから読む必要はないので、パラパラとページをめくっては、気になったところを拾い読みするということでも楽しい。
「ずかん ハチ」と合わせれば、入門書としては、なかなかに完璧な布陣ではなかろうかと。
*ちなみに「いきものがく」であって「せいぶつがく」ではない、というのもポイント
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