「暗号技術入門 第3版 秘密の国のアリス」を読んだ
時々思い出したようにまとめ買いしたものを消化するターン。
ぶ厚さからなんとなく後回しにしていたのに、読み始めたら寝る前読書というのに案外早く読み終えた。
難しい数式とかはなしでとはいえ、その仕組みに関わるところは簡素な例もだして確かめながら進めることができて、なるほどそういうことかと納得できる。
もちろん、キモのところとか肝心なところはもっともっと複雑なこととかあるのだろうけれど、そういうのはまあ置いておいて概略としての暗号技術の仕組みを理解できるという点ではなかなかすぐれものなのでは。と、素人としては思う。
歴史的な暗号から大戦中のエニグマとかも紹介しつつ、近代の暗号技術へとしっかり導いてくれていて、いままでなんとなくただただ「暗号」というブラックボックスを信用するというだけだったものが、実際どう動いていたのか、といったあたりへの理解は少し増した。
残念ながら十分理解したといえるほど理解できてはいないけれど、これまではおぼろだったものが少し霧が晴れた、そんな感じ。
インターネットの時代になって今では日常的に使われている暗号技術は、利用者には本当に気にされずにひっそりと情報を守ってくれているわけで、なるほどなあと。そして、それを知るからこそ、自分がなにに気をつけなくてはいけないのか、を知ることもできるように思うので、多くの人が読んでおくべき一冊といってもよいのでは。
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