「青春ブタ野郎はマイスチューデントの夢を見ない」読んだ
昨年夏の終わりころだったかに劇場版新作(そのときはまだ公開形態については明かされていなかったけれど)の発表と一緒に原作新作の発表もあったと記憶している本作。先月の発売直後に買ってはいたのだけれどしばらくしてようやく読んだのは月末近く。なにやら内容てきにはちょうど 12 月はじめからクリスマスまでという時間経過で、なるほどそういうのもあってこの時期の発売だったかと思ったり。
まあ、麻衣さんの誕生日でもあるし、それにからめたイベント放送もしていたのは 12 月のはじめのこと。
これまで「プチデビル」とか「ロジカルウィッチ」とかいうタイトルをつけていたのに、今回は「マイスチューデント」とちょっとそっけないものではあったので、いよいよ疲れてきたのか、などとも思ったりはした。
思春期症候群の症状や原因については、今回は少し弱い感じはした。塾講師をはじめた大学生の咲太を指名して生徒になっている母校の一年生女子の謎を解くというのが今作なのだけれど、最後はややあっけなく解決という感じではあって、むしろこれは次の透子(とうこ)の物語への導入でしかないのかという感じもする。
もちろん、構成とかはしっかりしているので、物語を十二分に楽しめるのは申し分ない。謎の部分が少し物足りなく感じるのは、むしろ長いシリーズがゆえのこちらのわがままなのかもしれない。
どちらかというとプチデビル古賀さんのときよろしく、またぞろ年下の女の子を(人間として)おとなにしてしまった咲太の罪なことよ、と。
それにしても、毎度毎度さらなる謎への布石がちりばめられていて、この話どこまで行ってしまうのか。完結としての落としどころって、もう思春期症候群に悩まされることがなくなって、麻衣さんと結婚してという展開になるまでなのかしらねえ。仮に、なにも解決できないままながら、それなりに幸せな日々が描かれるなら、それはそれでよいのか。
今年以降に公開予定という二作品はいずれも劇場版。まだ時期については明示されていないので、おそらくひとつは今年の夏くらい。もうひとつは来年の春から秋くらいというところだろうか。原作ストック的にはまだ余裕はあるのでできればテレビシリーズでじっくりというのを期待していたのだけれど、まあ、仕方ないですかね。
ということでアニメのほうは円盤が出るころまでは待つようになるかな。
| 固定リンク
コメント