アニメ「恋は雨上がりのように」を見た
タイトルには覚えがあったが、なんとなく見たことはなかった。と、思っていたらどうやら配信はアマゾンプライムビデオ独占だったらしい。しかも、放送されたのが 2018 年の 1 月から。近年の自分にとって一番過酷だった時期なので、無理もない。
今回 AbemaTV にきていて見ることにした。あらすじもなにもまったく知らない状態。視聴数を見ても数千。
見終わっての素直な感想は、これはいいね、と。
原作はすでに完結していて、またアニメ放送直後くらいで完結だったようなので、はたして原作の結末がアニメの結末に反映されたのかどうかは正確にはわからない。アニメのあとに公開された実写映画でも同様な結末を描いたらしいので、すでに決定していた結末が双方に反映されたのかもしれない。とはいえ、ウェブの情報を見る限りでは微妙に違うようにも見える。(原作は未読)
アキレス腱断裂で陸上をあきらめてしまった女子高生あきらが、傷心のままおとずれていたファミレスでぼんやり雨を見ていると、注文していないホットコーヒーをサービスだと差し出してくれる店長。そんな姿に多感な年ごろの少女が恋心を抱いてしまったとしても、というのが物語の発端。
自分の「好き」を店長にぶつけるあきらに押し切られるようにして、なんとなく親しくつきあいはじめるふたりの内面や状況が次第に描かれて行ってお互いがそれぞれに自分を見つめていく。そんな物語。
単純な恋ではない。けれど、素直な恋ではあったのだろう。
バッドエンドではないが、期待されたようなハッピーエンドではないということで読者の不満もあったようではある。このあたりはアニメだけではよくわからない。原作読まなくては。
作者は女性だが、物語の設定や展開は、あるいは男の願望・妄想的な偏見をもたれるかもしれない。とはいえ、物語に願望も妄想もなかったら、もはやそれは物語ではなかろうとも。
原作はこれから読む予定だけれど、結末に大きな違いがないのだとしたら、せめて外伝というかで後日談があったらうれしいかな。
たとえば大学生になったあきら、あるいは社会人になったあきら。うん、社会人がよいのかもしれない。ある日、ファミレス「ガーデン」に新入社員がやってくる。そんな、展開からあらたにはじまる恋は、もはやシンプルな恋でよいのではないか、などと。
そうそう、アニメに関しては、赤尾でこさんがシリーズ構成、脚本に関わっているので面白くないはずがないのです。よくないはずがないのです。
さらに追記。あきらの風貌がなんとなく古見さん。店長がパトレイバーの後藤さんに見えてしまってしかたなかった。
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