「恋は雨上がりのように 眉月じゅんイラスト集&アニメメイキングブック」
原作コミックスを探していたりしたころにたまたま見つけたイラスト集。アニメの関係もいくらかあるようで、それならと買ってみた。
が、当初いつもの honto を見たら「取り扱いができません」となっていて購入できない。たしかに 2018 年ころのものなのでこの手のは難しいかと思いつつもヨドバシを見たら在庫があるというのでそちらで買うことにした。
はたして、原作コミックスではモノクロになってしまっていたカラーページなどが B5 とはいえ大判のカラーで掲載されていてなかなかよい。昨今の Twitter とかにも使われたコミックス発売の告知イラストのようなものも掲載されている。(ご本人はアカウントを持っていないか、公表していないようで作品公式アカウントが代替している)
アニメについては第一回に関してのちょっと細かな解説とか、監督と原作者の対談とか、美術担当の方へのインタビューとかあって、なかなかこれもよい。
アニメの美術については本当によくできていて、雨をひとつのテーマとしている作品もあって空の描写、風景の描写がとても見事だ。細かな設定資料集を出すという作品ではないかもしれないので、このくらいで仕方ないのかとも思うが、もう少しボリュームがあってもよいかなと思わないでもない。
造本としてはカバーの文字や雨滴に樹脂の盛り上がりがつけられていて、少々手のかかったものになっている。そのせいもあってかビニール袋に入った形で届けられもしたが、本当のところはわからない。
ほぼデビュー直後の作品が、いきなりアニメ化・映画化されるという展開も驚きであろうし、作品そのものも十分によいものであったというのは才能なのか。現在連載中の作品は少し毛色が変わった感じを受けるが未読なのでよくはわからない。
そういえば、この作品。電子書籍もでているのだが、紙書籍よりも高い。紙書籍が 607 円だが、電子書籍は 690 円くらいする。よくあるパターンではすでに絶版になっていて過去の値段がそのままになっているので逆転しているという例はあるが、これは現役なのに逆転している。理由は不明だがどうも出版社によって傾向がわかれるような印象も。
まあ、電子書籍は書籍とはいっても再販制度に影響されないため安売りもできるし、そもそもいきなり読めなくなっても文句いえない(いや、文句は言ってしかるべきだが、だが断るという方向性のもの)ので値付けが高めなのかどうなのか。
電子書籍化のための作業は必ずしも簡単ではないので、ひたすら安くできるはず、などとは言わないが、逆に高いというのもどうなのかなあとは。ということで紙のほうで買うことにした。
さらにいうと全巻セットのリンクもあったのだけれど、これが消費税の罠で 6070 円ではなく 6072 円になってしまっていたので、ここも回避して個別に 10 冊カートにいれたりもした。なんだかなあ。
とにかく、何度も言うけれど、作者の眉月じゅんさんには、ふたりのその後をぜひ描いてほしい。別に結婚させてあげて、なんてことはいわない。ふたりはお友達(以上)という楽しい時間が見たいだけなので。
恋は雨上がりのように 眉月じゅんイラスト集&アニメメイキングブック (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
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