「アニメの仕事は面白すぎる 絵コンテの鬼・奥田誠治と日本アニメ界のリアル」
ちょうど一年前くらいだったかになにかのツイートで知ったのをリストにいれておいたように記憶。ようやく購入した。
しかも、アウトレットブックということで半額になっていて、かといって汚損があるということでもなく、専用のシールが貼られているだけ。
もともとアニメーション業界にいたわけではない奥田さんが、いかにして業界にはいることとなり、1960 年代以降の作品でのべ 1000 本近い絵コンテを切ってきたことの履歴書。
当時の世間や業界の空気といったことまで描かれていてなかなかに興味深い。
幾多の紆余曲折もアニメ業界の栄枯盛衰とも重なって、この先を占う一助といってもよいくらい。昔はよかったなどという話ではもちろんなく、早くからコンピュータ導入に関与した経験もあって、昨今の状況の長所も短所もすっきりと示してくれたりもする。
奥田さんというアニメーターおひとりの自叙伝にとどまらず、日本のアニメーション史のひとつとして資料的価値も十分。
本来であれば、全体を俯瞰したものをどなたか編集者さんがまとめるという作業をいまのうちにやっておくべきなのだろうが、それもなかなかに難しそう。
せめて、著名な方々による個々の履歴書でよいので上梓してくれたらと願うばかり。記録は重要だ。
アニメの仕事は面白すぎる 絵コンテの鬼・奥田誠治と日本アニメ界のリアル
アマゾンだと中古になってしまうようだし、アマゾンが販売のは通常価格品のようだ。honto あたりだと時期にもよるがアウトレットブックとして購入できるので、そちらを見てからでも遅くないかも。
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