レーザービームプリンターを買った
印刷するといってもおもには年賀状を印刷するくらいで、ごくまれに文書印刷することがあるかないかということでもあったので、世間の認識というかメーカーの認識に違わずに家庭用インクジェットプリンターを長らく使ってきた。
とはいえ、インクジェットプリンターは使える状態になるまでが異様に長いうえに、その作業中にヘッドクリーニングとかノズルクリーニングとかで貴重なインクを使ってしまい、いったい印刷に使われた量と失われた量とどちらが多いのかなどと考えてしまいたくなるほど。
さらには、値段の高さから(インクセット2回分くらいで本体が新調できるという値段設定)互換インクを使っていたものの、透明な容器だったのが幸いして古いものと比べてみると、いよいよインクそのものが節約されてしまい、ますます印刷できる枚数は減るばかり。
これで印刷開始まで延々と待たされ、なんだかよくわからない操作でインクを消耗され、ではかなわない。
ということで思い切ってレーザービームプリンターを買ってみた。
たまたま、大量の文書が必要になる可能性もあり、それをちまちまとインクジェットプリンターでなどやっていたら時間もインク代も無駄遣い以外のなにものでもなかろうというのもあって。
あいにく、新型コロナウィルス時代にロシアによるウクライナ侵略戦争真っただ中という影響もあって、電子機器の調達がきびしくなってきていて、注文当時も二か月待ちということだった。それでもなんとか二か月ほどして入手はできた。いまでは六か月待ちを経ての販売休止中となっている。めどがたたないということなのだろうな。危なかった。
Canon のスタンダードタイプなのでやや動作音はうるさい。値段がちょっとよさめのインクジェットプリンターと同等くらいなので文句はいえない。夜中に使うということでもないし、使う時だけのこと。
テスト印刷したり、必要に応じてなんどか使ってみたけれど、印刷そのものは特に問題もなく、電源をいれたらほどなく使える。スタータートナーとはいえおよそ 1000 枚くらいは使えるということなので、当面そちらの心配も不要だ。
もちろん、替えのトナーカートリッジの価格はそこそこ高い。セットにしたら本体同等くらい。インクジェットプリンターのインクセットとトナーカートリッジひとつが同じくらい。ただ、はるかに印刷できる枚数は多い。というか比べ物にならない。
問題は、個人使用でふだんはまず使わないためにこのトナーがおそらくは数年はもってしまうであろうこと。はたしてそれでトナーの状態が維持されるのかどうかが心配ではある。そのあたりさえ問題なければ、むしろたまにしか使わない個人こそインクジェットプリンターではなくレーザービームプリンターを使うべきなのではないか、とすら思えてしまう。
メーカーとしても個人の家庭で使うということはあまり想定していない感はある。個人事業主とかは別として、家庭ではインクジェットプリンターでしょ、という雰囲気はどうにも強い感じ。トナー問題がないとしたら本当にまれにしかつかわない環境でこそレーザービームプリンターという感じなのだがなあ。
導入に関しての問題として PC との接続問題があまりよろしくない。というか説明不足。
本体を起動してネットワークにつなげるまでは、簡単接続機能があれば対応しているので問題はない。ルーターがちゃんとアドレスを振ってくれる。
で、PC にドライバをインストールというところでプリンター本体が見つからないという状況になる。あとでわかったが、ここは Windows FireWall を一時的に無効にしておくべきところだった。そういう説明はマニュアルには一切ない。それができていればちゃんとプリンターが見つかるので適当なドライバを勝手にいれてくれるのだが、ここでつまずいている人はレビューを見るに多く、やむなく USB ケーブル接続で使っている人も多いようだ。
また、トナーカートリッジはどこのメーカーも無料の回収サービスをしているのだけれど、ユーザー登録したマイページから申し込むことができないというのがなんとも不便な感じ。まあ、まだまだそういう状況はないのだけれど。
さて、とにもかくにもトナーがはたして数年というスパンで問題なく使えてくれるのかどうか、そのあたりが今後の確認事項。
印刷は本当手軽にできるようになって快適。
スキャン機能はないタイプなのでインクジェットプリンターのスキャン機能を使っていて、もはやすっかりスキャナーになりさがってしまった。
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