2022 春アニメ、見た記録
■ かぐや様は告らせたい ーウルトラロマンティックー
安定した展開の三期。もっとも、少し尺をとりすぎたように思えなくもなく。最後の最後でお互い告白するという終わりは悪くなかったし、そこまでの過程も従来通りに緩急がよくて楽しめた作品。その後もアニメ化するらしいけれど、劇場版という噂もある。
まあ、ここで終わってもとは思うものの、「はいはい、ごちそうさまでした」って終わりでも悪くはないか。
どちらかというと本編よりもエンディング映像がひとつのスピンオフ作品になっていて、これで一回まるまるやってくれたらとずっと思っていた。
■ BIRDIE WING
女子ゴルフのアニメがふたつほどあるという話がでたのは一年くらい前だったか。そのときはさほど気にもとめなかったのだが、たまたま見たら、ああ、これはいいねと。王道スポーツ根性もの的な設定。ちょっと恥ずかしいセリフ回しは声優さんじゃないから自分でいうわけではないし。
ただ、作画としては日常場面の作画がもうひとつよろしくない。ゴルフプレイの作画はきちんとした監修者がいるようで実によく描かれている。
分割(しかも半年先)2クールということで、ちょうどいいところ(大会がはじまった)で終わってしまい、しかも普通に次回予告がでたりするので、それで半年待ちかあというのはファンには少し酷なようにも。
バンダイナムコ制作なので続きはスマホゲームでとか言われないかと不安はつきないけれど。後半を一応楽しみに待っている。
■ ヒーラー・ガール
これもまた気にもとめなかったのだが、案外よくできていた。歌が治癒効果を持つ世界の物語なのに、歌で止血できたり傷がふさがっていったりとかおかしいだろ、と文句つけている莫迦が散見されたのは、本当日本の低脳化をよく表している。
そもそも声優の歌唱ユニットとして存在していたグループ名が先ということらしく、そこから派生してアニメ化されたという異色の経緯。いきなりミュージカルのようになる演出、展開は多少面食らったというのは正直なところだけれど、毎回丁寧につくられていてドラマとしても鑑賞にたえるものだった。
とはいえ、全体の構成としては、少し物足りないというか無理矢理感もあって、そこがやはりオリジナルの弱みだったかと言えなくもない。
劇場版あたりで三人の少女のその後の成長が見られたりしたら、それはそれで楽しそうだ。
■ 処刑少女の生きる道
ああ、意外といえばこれも。またぞろ異世界転生ものでタイムループものか、という感じだったけれど、少し設定がひねってあってその分は面白く見られた。
とはいえ、この手のロードムービー的なものだと展開が同じになりがちではあり、実際まだまだ入り口あたりで終わってしまったので消化不良以前といえなくもない。せめて 2 クール前提でもう少しじっくり作ってくれないものかしらねえ。
■ であいもん
前評判はよかったし、原作のファンも多いやに聞く。たしかにほのぼのとした温かみのある日常、人情という物語で、そこはよかった。
ただ、作画の点で顔のハイライト処理があまりに実際的ではなく、いったいどこから光を当てたらそういうハイライトになるのかというのがデフォルトだったのが気になっていまひとつ評価が低い。
いいんだけれどねえ。
■ カッコウの許嫁
一話だけみてやめてしまったのだった。申し訳ないが、ちょっと合わなかった。
■ SPY x FAMILY
もうこの春はこれでもちきりというくらいだった。わけてもアーニャの演技が秀逸で、種崎敦美さんというもの。
これもまた、実際のスパイはあんなじゃないとか、いろいろ文句言う手合いもあったようだけれど、現実とフィクションの区別はできないわ、物語というのは本当と嘘をうまくないまぜにしてあるから面白いのであって、上手な嘘がよい作品なのだよ。とは思うのだが。
2 クールとはいえ、こちらも続きは 1 クール待ちなのでちょっと高揚感が冷えてしまいそうなのは残念といえば残念。
■ サマータイムレンダ
連続 2 クールというのでまだ続いているが、これまたタイムループかあ、と思っていたら、これもまた少しひねっている。ループさせつつ少しずつ状況説明にしているあたりもなかなかよくて、下手に解説いれすぎないあたりはよい。
8 話くらいのときに一回だけ極端にギャグ寄りの作画になってしまったのがあって、あれはやはり異質なのでやめるべきだったのではと思うが、監督としては OK だしたということなのかな。本当異質でキャラクターデザインから逸脱しているわけなのだが。
物語としては、どんどん深みにはまっていてこれで本当にハッピーエンドがくるのか? と思わせるのでうまいなあと。原作は完結しているというし最後までやってくれる 2 クールだと思いたいのだが、さて原作の終わりも知らないのでどう終わるのかは未知数。
■ パリピ孔明
P.A.Works 初の原作ものということでいろいろ期待も不安もあったようだけれど、まあ、作品としてはさすがに P.A.Works という出来ではあった。
とはいえ、これまた 1 クールだけで、しかもようやく物語がはじまったというところでの終わりで、たしかにラップ展開に時間をとりすぎたのではという意見にも頷けるものはある。あそこで終わらせるための尺つなぎだったのかもしれない。
うーむ、どれもこれもよいものを作りながら中途半端に 1 クールで終わりなので本当あちこりの料理に手当たり次第に手をつけておいて「ごちそうま」といっているような世界になってきた。なんとかならないものかしらねえ。
式守さん、阿波連さんもあったけれど、数話見たところで耐えられなくなってやめたのだった。そして、すっかり忘れていた。
■ まちカドまぞく2丁目
ああ、さらに忘れていた。一期は見ていなくて、今回たまたま二期の途中だったか、はたまた一期のまとめ配信だったか(すでに覚えていない)を見て気に入ったので見ていたのだった。シンプルな不条理日常コメディで、よいノリ。小原さんがいい味だしている。
さらにモモの変身の時に右下にカウンターがでて、超スロー再生なんです! をアピールしているあたりも面白い。
絶賛というほどではないけれど、なにも考えずにちょっと楽しみたい、そんなときにはよいかも。次期があるならまた見ようかなというくらいには。
ちなみに夏はいまのところあまりなくて「リコリス・リコイル」が大当たりといった感じ。ただ、これもまた 1 クールで終わりとか。ああ。
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