2021 年秋アニメで見たものまとめ
■逆転世界の電池少女
はじめは見ていなかったのだけれど、数話過ぎてからたまたままとめ配信になっていたので見たら案外よかったので結局最後まで。いや、これまだ配信では終わってないな。
最終話が配信になった。悪くはないけれど、良いというほどでもないというか。デンキ街の本屋さんというか。まあ、好きは大事にしていいじゃないということかしら。それ以上でもそれ以下でもなく。
まあ、かわいいは正義ってことでしょうかね。物語としては、さほどということはなく終わったけれど、悪くもないということで。
■月とライカと吸血姫
これもまたはじめは見ていなかったのではなかったか。基本は悪くないのだけれど、とにかく設定と物語そのものを思うと「なぜ作った?」としか。
米ソのかつての宇宙開発競争を架空世界での物語にしているというはまあわかる。吸血鬼なんて出すにはそうでもしないと困ると。が、なぜか舞台は完全にソビエトであるし、地名もそれっぽく、はてはロシア語まんまを画面に出してくる。音楽もソビエトっぽさを意識。そこまでするなら架空でなくてよいではないか。
単純に開発史のアニメ化でもよかったのではないか。吸血鬼の女の子が実験用のパイロットにされるということを描きたくて、で、恋愛物語で終えたかったというだけで、であればなぜソビエトにそこまでこだわる必要があるのかと。
さすがにソビエトままにしたら批判がでるという判断なのだろうけれど、であればと。よほど実録アニメにしたほうがもっと受けが良かったのではないかという残念さ。キャラとか展開そのものはそう悪くはなかったのに。いや、最後のあれはちょっとなあ。小さくまとまりすぎた。
エンディングテーマの「ありふれたいつか」だけは、とてもよかった。
■白い砂のアクアトープ
夏から引き続きの 2 クール目。がまがま水族館がなくなって新造されたティンガーラに就職してというクール。がまがまでだしていた要素のすべてがどこかにいってしまいなんのためだったのか感が強い。キジムナーの存在。がまの存在。くくるの亡くなった家族のこと。がまがま飼育員たちやキャラクターの個別エピソードもスルー。
あらたなキャラクターも結局扱いが弱くて、いきなり環境問題。最後は水族館ウェディングでタイトル回収。つまりこれをやりたかっただけにしか見えないし、それすらも薄い。どうなってしまったのか。P.A.Works。
がまがまとティンガーラとで対比させることの意味はわかるものの、ただ新旧を並べたところでさほどの意味は見いだせない。風花の扱いも同様。全体の構成に失敗しているとしか言いようがない。がまがまだけでもよかったし、ティンガーラだけでもよかった。あえて両者をというのであればがまがまを半分くらいにしてティンガーラをもう少し厚くするべきだったかもしれない。
また、最後に研修から戻ってくるという二年後がはいるが、これは余計だったとしか。あらたな旅立ちで終わってよかったのではないか。それでいけたら劇場版とかで二年後を描けばよかった。
次は原作に手を出してしまうそうだが、悪い予感しかしない。「SHIROBAKO」や「色づく世界の明日から」みたいにはもういかないのかしらね。
■テスラノート
話題にのぼっていたので見てみたのだけれど二話でやめてしまった。3DCG で作られているのだけれど、がんばりはわかるけれど放送に耐えるレベルではない。物語そのものも陳腐すぎて見ていてつらい。さらには作品世界の設定すら満足にできていなくてとてもではないが。
ちゃんと設定考証はしましょうね。
■マブラヴオルタネイティブ
これもなにやら話題らしいのだけれど、見ていてつらいのでやめてしまった。お願いだからゲームをアニメ化なんてやめて。
■takt.op Destiny
これもスマホゲームの宣伝アニメだった。設定も不可思議だし展開もだし。音楽がテーマになっているもののさっぱり作品に関わってこない。「マクロス」にはとてもなれない。そして、あの終わりでは。
本当ゲーム業界がアニメ化にかかわるのもうやめて。これ以上貴重なアニメ制作会社の労力を奪わないで。
■最果てのパラディン
原作好きな人のはなしが聞こえてきたので見始めてみた。展開のゆるさもあって4話くらいでやめてしまった。うーん。
■異世界食堂2
何の気なしに見てみたら思いのほかよかった。ついつい一期も見てしまった。ああ、こういうのがいいのよ。異世界ものではあるけれど転生するなんていう変な設定がいっさいない。もめごとはあっても争いはない。日本のどこかにあるレストランへと通じるドアが異世界のあちこちに週に一度だけ出現して、異世界の人が食べにくる。言ってみればそれだけ。言葉が通じるとか味覚が同じとか、まあいろいろ不思議なところはあるけれど、そういうのはなんとかなっている世界という設定なのだから文句はないし、つべこべ言うなという感じ。
ひたすらごく普通な食事が提供されて、みななにかひとつに思い入れて毎度それを食べにくるという話。実に平和。そして、おいしそうな作画。こういうのがいいんだよ、とうれしくなった。
■先輩がうざい後輩の話
Twitter で漫画が話題だったけれどあまり見てはいなかった。アニメになって見るとなるほどこっちが先輩が、とか気づく。実にテンポのよいコメディ。構成も悪くない。オープニングもエンディングもよい。
深くはないけれど、コメディはそれでいい。絵柄もかわいいのでのんびりできる。惜しむらくは最終話。ここだけちょっとつけたしのお仕着せのような展開。同じままで終わってよかったのになあと少し残念。「うざい!」というセリフに持ち込みたかったのはわかるのだけれど。
内容てきにはどちらかというと主役ふたりよりも、周辺の風間君と桜井さんのデレデレっぷりが多かったので、早くつきあっちゃえよという感じではあった。
■86
三か月のインターバルを置いて再開したものの、休止が多く、最終的にはどたんばの最終二話は三月放送という体たらく。もうやらなくていいですといわれても仕方ない。
世界観の設定もあやふやであるし、マシンの描き分けができなくて、敵味方の区別がまったくつかないとか致命的。なぜレギオン側の機体がいくらでも補給されてしまうのか、はたまた新造マシンまででてくるのか、謎。人がいるわけでもないはずなのに。自立機械が設計もして工場も作って増産でもしている?
展開もコマ送りみたいでじれったいし、せっかく見せ場ができたかと思っていたはずのレーナが、まったく登場しないとか。もう全部終わってから放送してくれないものか。頼むよ。というところ。
■海賊王女
配信が FOD 独占ということで盛り上がりに欠けたどころかさっぱりになってしまった。そもそもクランチロールとの契約で制作したという印象なので先に海外配信があって終了してから日本での放送。早い人はクランチロールですでに見てしまった人もあったようだ。
作画はもう究極かというくらいのすばらしさで、「魔法科高校の優等生」スタッフはこれを見て反省せよというくらいだったけれど、いかんせん構成がいまひとつ。
というのもおそらく海外からの注文に答えていてこうなったのだろうという印象。海外受けする忍者を出したり、コメディ要素を毎回たくさんいれろとかいうのもおそらくあったのではないか。不要なくらいにギャグが多かった。これではアクセントにはならない。また、欧州舞台でジャンヌダルクを出したり、謎の透明な石をだしたり、エデンだのなんだの。もりだくさんにしすぎて一応の解釈はされるが時間が圧倒的に不足してバタバタしている。
せっかく作画のよさも物語の設定の面白さはあるのだから、丁寧に描いていたらもっともっとよい作品になったはず。また、独占配信などにせずにいたらもっとたくさんの人に見てもらえて結果評価も高かったろうに。独占配信は首を絞めるだけというのに。まことに残念な最後に駆け足でたどりついてあとには何も残らなかったという残念な佳作に終わった。もったいない。
■ブルーピリオド
途中から話題を聞いてテレビを録画した。たしかによかったけれど、連載中ということもあって、半端に終わらざるをえず物語的にはもやもや。絵画をテーマにしているだけにアニメーターさんに受けはよかったようだけれど、それだけにそこで終わってしまった感は強い。ちょっとアニメ化を急ぎすぎたのではないか。
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