「魔法科高校の劣等生 3,4 九校戦編 上下」(原作小説)
サクサクっと「優等生」の範囲内である九校戦編までを読んでしまっていたのだが、記録忘れ。分冊されているのにそれぞれ 450 ページあまりはあったかと思う。入学編の倍近い。が、そんな分厚さも読みやすさは格別なのであっさありと読めてしまう。ライトノベルっていいですね。
アニメ「劣等生」で数か所細かなところでカットされたり、あるいは少し状況を替えて描かれた部分はあった。大会開始前の懇親会で、深雪やエリカと言葉を交わす場面で、小説のほうでは間に渡辺先輩が一瞬やってくるのだが、そこはカットされている。まあ、ここは無理になくても困らないという点ではアニメ化の良い判断なのでは。
また、渡辺先輩の事故のあと心配して出張から一時戻ってきた兄を見つけて反発するエリカとの件も少し変わってはいる。エリカたちのやりとりを見つけるくだりが少し違い、さらにその後達也たちと愚痴る場面も少し変えてある。とはいえ、起きた事実については変わっておらず、アニメ化にあたって少し状況を作りやすくしたというところかもしれない。違和感はない。
七草会長のクラウドボールにつきあうところでも少しカットがある。アニメではストレッチを少し手伝ってもらって終わりだったが、小説では少し長めの会話があったりする。まあ、ここもなくてはならないということではないので、時間の関係でアニメ化でカットされたからといって物語がおかしくなるようなことはない。
全体としてはほぼ忠実にアニメ化されているという印象で、見事な映像化というところなのでは。文中の気になるところは相変わらず多数あるのだが、だんだん疲れてしまったのでもはや記録することはやめてしまった。
「優等生」アニメとの関連では、まだはじまったところというのもあるが、「優等生」のほうは深雪たちに焦点をおいた独自の展開のため、オリジナルのキャラクターまで登場してしまい、そもそも劣等生のそれと事件そのものが異なってしまっているという状況は如何ともしがたい。最終的な結果だけは変えようがないというか、変えてしまっては意味がないのだが、おそらくアニメ「優等生」はそういうことを一切考慮する意思がないようなのでめちゃくちゃに変えてくる可能性もある。
さて、どうなりますやら。
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