「うかる!基本情報技術者 午前編・午後編アルゴリズム」を読んだ
仕事もなくなって時間はできたので少しは学ぶということもしようかということで読んでみることに。実際に試験を受けるかどうかはわからない。なにしろ、今になって資格をとったところで就職にいかされるという歳でもない。昔むかしに前身の試験を受けてみようかと思ったことはあるものの、結局そのままになってしまった。まあ、普段から使っているのだから一度くらい基礎を学んでおいても損はあるまいというくらいの気持ちで。
午前編はどちらかというとすでに知っていることも多かった。マイコン時代から触っていた人であれば、自然とそうした知識であったり経験といったものが蓄積されているのだなという感じ。もちろん、試験として出題されて、それをきちんと正解できるかどうかというと、そこはまた違っていたりもするので完全にできているとはいいがたい。
午後編・アルゴリズムも基礎的なアルゴリズムなので、プログラムを書いた経験が少なからずあれば(とくに先述したようなマイコン時代という不便な時代を経ていれば)おのずと経験したことのある部分は多いので、初学者よりはずっと理解はたやすい。難を言えば疑似言語の読みにくさかもしれない。実際試験にも使われているようではあるし、このあたりは如何ともしがたいところなのか。
それでも、かつて岩波書店からでていたシリーズのアルゴリズム編は、もう少しわかりやすさを重視した日本語による疑似言語だったのでよかったか。加えて、午後編は脱字などが多くて非常に読みづらいところがあった。ちょっと多すぎる。校正不十分としか思えない。
紙数の都合もあるので贅沢はいえないが、アルゴリズムについては「数学ガール 乱択アルゴリズム」(結城浩、ソフトバンククリエイティブ)もあわせて読むとむしろ理解が深まるのではないかという感じ。数式を通してクイックソートとかのアルゴリズムを理解できる。
まだ、通読しただけであるし、試験についてはわからないので、この本がよいかどうか、おすすめかどうかということはなんとも言えないけれど、とりあえず基礎知識を読むという点においては必要十分かもしれない。いずれ、再読して理解を深めることができればとも。
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