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「ブーリン家の姉妹」

 16 世紀。世継ぎとなる男子が生まれないヘンリー王子。愛人を置くのではという情報をえて娘を玉の輿にと画策するブーリン家の父親たち。アンとメアリーのうちアンをかつぎだすものの王が見初めたのはメアリー。ところがメアリーは先ごろ結婚しつましくも幸せな暮らしをはじめたところ。結局一家そろって王宮で暮らすこととなり、メアリーは王の子を身ごもる。はたして生まれたのは男子ではあったが、妊娠中の体調が思わしくなく隔離されるようになると王の心は離れてしまう。

 そこで、いったんはフランスへと追いやっていた姉アンを呼び戻し、王の気持ちをメアリーにとどめるようにと画策するが、メアリーではなく処世術を身につけたアンへの思いをつのらせることとなる。やがて、アンは王妃をも王宮から追い出しみずから王妃となることを目論む。メアリーはうまれた男子とともに王宮をさり、あらたな暮らしをはじめる。

 アンは王妃となるも、周りからは魔女とののしられ、生まれた子も女の子。なんとしても男子をと妊娠をはたしたものの流産。なんとかしなくてはと弟と関係をもとうとしたのを目撃され王に密告されてしまう。実際は弟とことを果たすまでにはいたらなかったものの、王の逆鱗にふれ、結局弟とともに処刑されることになってしまう。メアリーは王に直訴し、命だけは助けるといわれるも、それは言葉だけ。メアリーを見逃すがアンは処刑されてしまう。

 科学がまだ未発達の時代。宗教だけが規範であり法である。今よりも野蛮なのか、今とて野蛮なのか。その後、エリザベスが長きにわたって国を治めたというので、結局王の血を引く子供がきちんと国を治めていたということらしい。男親たちの権力や地位への欲望に利用されるだけの娘たち。使えないとなれば切捨てられ、利用できるとなれば何度でも思いのままに利用される。娘はただの道具だった時代。とはいえ、今はそうではないのかといえば。

 なんとも悲運でおぞましい姉妹を、ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンがいい感じに演じているのだった。

B019GQN4K6ブーリン家の姉妹 Blu-ray
ポニーキャニオン 2016-02-17

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