「スーパーマリオ」
ハリウッドで有名ゲームの映画化というとあまり好意的に見ることができなかったりするのだけれど、意外とこれはそういう不安は杞憂だった作品といえそうだ。あまりに有名すぎる、そして自分でも PC やファミコンで楽しんだスーパーマリオブラザーズのキャラクター設定を活かすくらいでほかは比較的自由に世界を構築して楽しい冒険譚にしたてあげている。
小難しいことはいっさいないし、単純明快。しかも、キャラクターへの思い入れみたいなものは多くの人がすでに持っているので違和感なく物語りに没入できるというか。
もちろん冒頭の赤ん坊がおさめられたカプセルのくだりはよくわからないわけではあるが、まあ、それはそういうものと思ってしまいさえすればあとは問題ない。いや、20 年後のそれが誰なのかというのははじめちょっと分かりにくかったというのはあるか。マリオかルイージのことなのだろうか? と一瞬思ったけれど、それはやはりおかしな話で、なるほど学生の女の子のことなのかと。
そのあたりまでくればあとは本当にクッパの思惑と対決するマリオとルイージというゲームの構図を映画として再現するということでわかりやすい。余計なことなど抜きにして単純に楽しめるエンターテインメントというのは、まあこういうものをいうのだろうなというお手本的な作品かもしれない。
ゲームそのものを知っていても知らなくても十分楽しめるな。
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