薬缶の補修をしたはなし
だいぶ時間が経過したので忘れてしまいそうなので、そろそろ記録しておかないと。ということで。薬缶の穴を補修した。穴といっても見るからにという穴ではなく経年劣化による腐食などでカルキ分が結晶化していてそれが薬缶の内外にでてきたというようなもの。
おそらくはごく小さな穴は開いているようで、水なりをいれたままにしておくと静かにゆっくりともれているようなのだった。もっとも一晩おいてようやくわかるくらいではある。とはいえこれが結構あちこちに複数できていたので、このままというのもどうかとは思った。
手っ取り早く買い換えるかとも思ったが、薬缶というのは案外値段がよろしいので、どうせならば補修できるとよいなと。いろいろ調べてみるとどうやらごく小さな子の手のものならばエポキシ系接着剤を使うのがよいらしいとわかった。
エポキシ系接着剤はふたつの薬剤をおおむね同量で混合してはじめて接着するもので、それぞれの状態や化合中は人体にも害があるらしい。実際製造工場ではそうしたことへの配慮などずいぶん厳しい規制もあるらしい。
そんなものを使って大丈夫なのか? とも思ったが、問題なのは硬化するまでの化合中のことで、反応が終わってすっかり硬化してしまえばもう害はないのだという。エポキシ系接着剤の説明には飲食に使うものには使用しないようにという注意書きはあるのだが、しっかり硬化させてからならば問題はないかという判断で使ってみることにした。
穴がはっきりしていればそこを埋めるようにということなのだが、そこまでではないので、当該部分のカルキの結晶を紙やすりなどできれいにしてから面で塗っておくことにした。そうして硬化時間をしっかり守って放置。加熱により反応が促進するということで気温が低いと時間がかかるし、また熱に本来強い。といって空焚きというわけにもいかないが。くっつかない程度に乾いたら加熱してやるというのも方法か。水をいれてお湯を沸かすようにはしてみた。
その後しっかりと硬化しているのを確認したうえではじめはざっと洗ってから使ってみている。数ヶ月が経過したがひとまず人体に影響が出ている様子はなさそう。味が違うとかもとくにはない。
ということで穴というほどではないが、カルキの結晶が薬缶の外にまで浮くようになってきたというようなことであれば、エポキシ系接着剤を使ってみるのもひとつかもしれない。硬化時間には種類があるのであまり短いと忙しいので大変。夏場は特に時間が早くなるので。そのあたりも考慮しながら選ぶとよいかと。
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