「サカサマのパテマ」
劇場公開のときにはさわりの部分しか見ていなかったので全体を見たのはようやく。サカサマな世界・人の謎はすっきりしっかりとは解明されないので、さてどうなのだろうとこちらがあれこれ考えることにはなるかもしれない。
物語としてはごくシンプルなので、なにをそこまで執拗にと思わないでもないのだが、まあ、この手の物語ではそういう敵となる存在がステレオタイプで登場するほうがわかりやすくてよいというのはあるかもしれない。
そもそもが空に落ちてしまうというインパクトが大きくて、そのインパクトで全て持って行くような物語ではあって、細かいことはまあいいかという展開でもあるのか。
かつて重力をエネルギーに変えるというとんでも技術を研究していて不幸な事故が起きて以来、その名残のサカサマな人々とそうでない人々が存在する世界になったらしい。ただ、両者は接触を避けているようで、やがてそこに敵対的な心も生まれたか。
はたしてサカサマだったのは本当はどちらなのか? もう少しそのあたりが描かれてもよかったかなあとは思ったりはするのだった。
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