「Love Letter」
中山美穂のひとり二役。まだ若くういういしい頃の彼女のかわいさを堪能するために生まれた映画、といっても過言ではないような作品。
兵庫にすむ女性の恋人の三回忌。彼の両親とも親しくしていたようで、母親と一緒に思い出話などしている。中学時代のアルバムを見ていたら当時の住所があったのでつい書きとめてしまう。当時は小樽にいたのだが、そこは道路になってしまってもう家はないはずだというのに。
届くはずのない手紙を送ってみたら回送されることもなく、返事まで届いてしまった。実は、確かに存在する住所でありそこに同じ名前の人物が暮らしていたが、それは女性(二役)だった。中学時代同姓同名の男女ということでいろいろ不便な思いをしていた彼女。アルバムから移した住所は実は彼のものではなく彼女のものであったのだとあとでわかる。
そうこうして、中学時代の彼の逸話などをやりとりするようになり、彼の行動理由が次第に解明されていく。うりふたつな彼女たちの姿に、自分は容姿が似ていたから惚れられただけなのではないかと不安に思ったり。
ふたりの異なる女性と今はもういない彼を通じてそれぞれがそれぞれの思い出を確かめ合う物語。雪の景色がなんとも素敵に思えてしまう、そんな映画。昔見たときにはなんともこそばゆい感じが強かったが、今ともなれば若いっていいよねと素直に思いながら見ていられる。本当、若いってそれだけでいいよね、と。
本当のことなんて誰にもわからないものさ。
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