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「エグゼクティブ・ターゲット」

 作品の説明には軍事費削減を提言する大統領に不満を持つ軍の将軍だかが大統領の誘拐をもくろむというように書かれているのだが、そうした知識なしに見ているとさっぱりそういう気配は見えないままに物語は進む。

 が、冒頭からわけはわからないが囚人護送車がなにものかによって襲撃される。ニックという男が連れ出されるのだが、理由はわからない。本人にも心当たりがない。すぐさま警察と銃撃戦になり、そのすきにニックは車を運転して逃走。気がついてすぐに追いかけるのだが、そこでようやくニックの正体の一端がわかる。プロのスタントカードライバー。そんなニック相手に車で追いつけるはずもないと。

 追っ手を振り切って旧知の仲間に助けを求め、妻の元に向かうニック。どうやら収監された理由はなにかの間違いがあってということだったらしいのだが、言い訳することもなく刑期をつとめようとしている善良な人間らしいというようなことがわかるが、妻はニックが浮気でもしていたと思っているらしく折り合いがよくない。

 対面するとはたしてニックをつれていこうとしていた者たちの姿が。ニックと妻は彼らのアジトに連れて行かれる。そこで妻を人質にされて銀行強盗の逃走車の運転をしろといわれる。やむなく引き受けるが、警備員と打ち合いになりひとりが撃たれてしまう。また、すぐさま警察がかけつけてまたまたカーチェイス。

 実は一味のボスが運転の技術を確かめたいと手を打っていたがために警察の出動が早かった。一味は下水へと逃げるがニックはそのまま車を運転して逃走。警察に執拗に追われるがなんとか逃走に成功する。そのまま逃げるわけにもいかず結局一味のもとに。

 そこでようやく本命の仕事が大統領誘拐と知るらしいのだが、このあたりの流れがいまひとつ判然としない。また、ここですでに一時間ほど経過している。彼らの素性もよくわらかないが、ようやくどうやらテロリストなのだとわかってくる。また、軍の将軍らしきとつながっているということもようやくこのあたりでわかってくる。

 ではと誘拐になるとあっさりで、誘拐してのカーチェイス。そして、一味に身柄を渡すかと見えて実は知人のところにつれこんで事情を説明。すぐに大統領が事情を理解して、到着して救出部隊を制し、ニックが妻を助けに行くというのをきいて隊員ふたりを同行させろという。そうしてテロリストのアジトに乗り込む。

 乗り込むとたかだか四人でテロリスト集団の大勢をあっという間にやっつけてしまい、妻を救出して脱出という展開に。なぜ、特殊部隊を引き連れていかなかったのか? そしてただのドライバーだったニックが射撃うますぎるとか、まあいろいろ。で、さくっと終わってしまうのだった。

 まあ、カーチェイス部分の激しさで引き込んでおいて、途中も何度かそうした場面で楽しませてくれる映画ではある。細かいことは抜きにして楽しめるのも確かなのだけれど、大統領誘拐にいたる部分の描写は弱すぎる。そうしたところをもう少ししっかり描いていたら全体の緊迫感とかも面白くなったのではないかなあとは。実際の誘拐が起きて、解決してしまうまでもあっさりしすぎていてちょっと物足りなさを感じてしまうのはある。

 つまりは、作品説明とのギャップというかが大きいので(事実誤認ではないものの)、それを期待しているといつそういう展開になるのか? というままにいつまでたっても展開しないのでちょっとイライラする感がというところが一番の問題なのかもしれない。作品としてはそこそこ面白いのだけれど。

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