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ビニールシートでさえも

 ちょっと時間があいたけれど NHK スペシャルでやった難民問題に対応する日本人女性の UNHCR 職員を追った番組。もちろん男性がいないということではないのだろうし、ほかにも多くの日本人が関わっているのかもしれない。様々な状況で活動されている 4 人の女性を焦点として、現状のシリア難民問題をとりあげていた。

 シリアからボートで逃れてきてはじめにたどりつく浜辺での活動。まずは健康状態など確認して難民としての登録をするなど。が、そこでなにができるかといってとりたててなにかがということではない哀しさ。あまりに人数が多すぎるために欧州諸国のなかには受け入れを拒否する国もでてきたことが問題を複雑にしはじめている。

 なんとか難民として生活できたとしても、国によっては労働を許可していないところでは UNHCR などの支援だけが頼りであり、そもそも大家族だったりするのもあって生活費の困窮ははなはだしく、どうにもならない状況になっている。シリアに帰っても生活できる見込みがあるでもなく、第三国へ行くという計画も審査に通らなければ駄目で、そこにもなかなか厳しいハードルがある。

 審査に落ちてシリアに帰ることを考える男性。家族だけ残して自分は帰り、きっとそこで生活費を工面しようと思っているのかもしれないけれど、現状シリアでそこまで稼げるのかというと疑問だ。なんとか審査に通ってカナダに移住することが可能になった男性家族。しかし、彼の両親は生まれ育ったシリアを離れたくないといっていまだ本国にいる。

 紹介された日本人女性職員にはかなり上の要職についている人もあるようで、その活躍が誇らしくもあり、頭のさがる思いでもあり。

 ただ、UNHCR でも資金難は深刻らしい。以前は些少とはいえときどきに寄付をしていたのだけれど、このところはちょっと寄付していない。いずれ余裕ができたらまた再開したい。

 それにしても難民が多すぎる。戦争したかったらどこか誰も住んでいない暮らしていない場所へいってそこで好きなだけ殺し合いでもすればいいじゃないか。そんな風に思ってしまうのは違っているだろうか。

4167741032風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)
森 絵都
文藝春秋 2009-04-10

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