進化する映像の時代
NHKスペシャル「新・映像の世紀」。最後の大戦後時間を経たことで、あらたに見つかったり公開されたりした映像をもとにして歴史を見つめなおす新シリーズ。なかなかに興味深い映像が多くていろいろ考えさせられる。
今回の第5集は 1960 年代以降の若者による革命とかデモといったあたりに焦点をあてて。ベルリン分断、東西で相呼応するかのように発生した若者によるデモ。ベトナム戦争を受けて世界に広がったデモの波。中国天安門での事件。
いずこでも権力側が力でねじ伏せようとしてみたり、様々でありつつも、いつの世も変革は困難を伴う。ことによると昨年あたりからの日本の動きなども最後にはまじえてくるのだろうか、と思ったけれどあいにくとそこはなかった。
一方で、衛星中継の登場で瞬時にして世界中が同じ映像を見ていたり、世界で起きている事実を知ることができたりと、時代は大きく移り変わってきているというあたりも。これからはインターネットの時代だと。さて。
最後のほうではチェコの動きもでてきて、ふと思い出したのが 2014 年 12 月にたまたま見たマルコ・クビジョバのドキュメンタリーだった。けれど、番組ではクビジョバがでてくることはなく運動を先導していた脚本家が後に革命後の初代大統領となったというあたりだけだった。そこまでいれるには時間が足りなかったか、はたまた新映像からというくくりでは今ひとつ合わなかったか。
残り一回。近現代史をざっと概観できるという点でもなかなか貴重な番組なのだなとは思うのだった。楽しみに待とう。
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