かたちなきかたち
NHK で司馬遼太郎の「この国のかたち」などから司馬遼太郎が日本人をどのようにとらえていたのかというあたりを特集した NHK スペシャル。 1 月にラジオ第一放送で放送された「とっておきラジオ」だったかという日曜の 16 時からの番組でたまたま聞いていて、ちょっと気になっていたのだった。
このラジオ番組は、なぜかすでに放送されたりこれから放送になるテレビ番組についてラジオであれこれ解説したり、製作の裏話などしたりという番組。まあ、番組宣伝番組のラジオ版というちょっと変わったもの。
実のところこの春以降に放送なのだとばかり思っていたら、このタイミングだと知ってちょっとあわてたりもしたのだった。
膨大な司馬遼太郎の「この国のかたち」であったり、「街道をゆく」であったり、その他の文章類から日本人というものをどう考え、どのように成り立っていったのだろうかという思考の過程をひもとくようなつくり。とはいえ 2 回でしかないのでやや駆け足なところは否めないけれど、要所を端的にまとめていたので、ひとつの仮定としてなるほどと思えるものではあったか。
参考資料としては設計図などもその仕組みの詳細もわからないままに短期間に作り上げてしまったという反射炉の話であるとかも、日本人の旺盛な好奇心によるところが大きいのではないかとといていて面白い。もっとも好奇心だけで解決できるとは思えないので、どこかにそうした基礎的知識などを得たり応用したりというものがあったのだろうなとは。
キーワードだけ記録。
島国。好奇心。無思想という思想。坂東武士。名こそ惜しけれ。公の意識。
そして、この先の日本が前の戦争のように間違った道を進まないために必要なこととして、個々が確率されていくことをあげていたような。
少し集中して読みたいなとは思う、このごろ。
![]() | この国のかたち〈1〉 (文春文庫) 司馬 遼太郎 文藝春秋 1993-09 by G-Tools |
![]() | 街道をゆく (1) (朝日文芸文庫) 司馬 遼太郎 朝日新聞社 1978-10 by G-Tools |
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