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「頭を垂れる」

 「100 分で名著 内村鑑三」が放送中。名前は知っているものの読んだことはなく、しかしなかなか興味深く見ている。とりあげているのは「代表的日本人」という作品で、もともとは英語で書かれているらしい。さながら「茶の本」みたいだ。あの時代というのはそういうのが結構あったのだろうか。

 それはともかく。

 ちょっと気になるところがあって、朗読のなかで「頭を垂れて」うんぬんという文章がなんどかでてくるのだけれど、ここを「あたまをたれて」と読んでいるのがなんだか気になるのだった。ここは「こうべをたれて」ではないのかと。

 手元の新明解第四版で、「頭(あたま)」を見ると、用例としては「--をたれて」というのはでてこない。一方で「こうべ」をひくと「首」ででてきて「頭」の字をあてることもある、といった具合にでている。まあ、他は確認してないので「あたまをたれる」もありなのかもしれないし、やはりそれはちょっと違うなのかもしれないし。

 ただ、一応天下の NHK 。もしも、NHK 的に間違いであれば当然収録のさいに訂正するはずであるので、NHK 的には「あたまをたれる」がむしろ正しいということなのかもしれない。

 とはいえ、「実るほど、こうべを垂れる、稲穂かな」という言葉もあるように、垂れるというならこうべだろうとは思うのだけれど。なんだかちょっともやもやしてしまうのだった。

 ま、それはそれとして作品としては実にぐっとくる文章が確かに多くて「読みたい」と思わせるに十分だったりはするのだった。残念ながら青空文庫では現在作業中なのでまだすぐには読めそうにはない。

4003311930代表的日本人 (岩波文庫)
内村 鑑三 鈴木 範久
岩波書店 1995-07-17

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