2015秋アニメ まとめ
■おそ松さん
3 話くらいまでは見たのだけれど、どうにも下劣すぎてみる気がうせてしまった。どうやら世間的にはそこがよいらしいが、下手な海外コメディアンの下種なネタを見せられているだけのような展開は見ていてちっとも面白くないし、気持ち悪いだけなのだった。で、ありながら 2 期もあるということが早々に決まったらしく理解不能だったりする。映像的にも作品てきにもいろいろ問題をやらかして動画の差し替えとか DVD にも収録しないとかお騒がせしたにも関わらず。いや、騒がしたからこそ「いける!」とかいう判断が働いたのだろうけれど。
あくまでも個人的な感想としてではあるけれど。
■ノラガミ ARAGOTO
前作は見てないのではじまりがわからずにいたのだけれど、そんなことを感じさせない面白さだった。人間的な情の部分とかもなかなかよく描かれていて、野良神とはいえ実に神らしくない感じが親近感をもたせるというのはあるのか。
難を言えば後半のえびすの件についてはちょっと意味不明な感じがあって無理やり感が強かった。夜トがそこまで自主性を失ってしまって闇に落ちていくという理由もよくわからないが、このあたりは前作を見ていないことも影響しているのかもしれないのでなんともいえない。
とはいえ、全体としてなかなかいい感じにまとまっていて期待して見られたのは確か。見てよかったと思える。
■ヘヴィーオブジェクト
冬にも続いている作品。戦闘の形態がすっかり様変わりしてしまった世界を想定しての戦争物語。巨大で強大なオブジェクトという戦闘兵器の登場で、人間が兵士として戦闘するようなことがなくなった、と思われている世界。実際には肉弾戦もないわけではないし、戦争で儲けようとする輩も同じだしというなかでのかけだし兵士の活躍を描いているというところ。
ただ、なにかと C4 で片がついてしまうという展開はどうも面白くない。後半になって少し展開が変わりつつあったりはするのだが、総じてそういう方向は一定しているような感じは残る。強大な兵器であるがゆえの弱点を設定してそれを人間が一種アナログな手法でやっつけるという、ある種勧善懲悪的な痛快さがあるにはあるが、あまりにステレオタイプにとどまりながら長々やられてしまうと、ちょっと面白みに欠けてしまう嫌いが。
その意味では 1 期で終わっていたらよかったのかもという不安がよぎっているところ。
■ランス・アンド・マスクス
これも 3 話くらいでやめてしまった。そもそもの冒頭で今ひとつかという感じはあったのだけれど、dRuby が画面に登場するなどという噂を聞いたので、それならばそのくらいは確認してみたいかなというのもあってだった。ただ、配信の小さな画面ではとても確認できるようなものではなかったのでわからず仕舞いではあった。
物語そのものもちょっと面白みにかけている感じで、まじめなのかコメディなのか、二頭身キャラ的な展開ならそれはそれだったかもしれない。あるいは、この秋はこの手のものが多すぎたのでというのはあるかも。
■ヴァルキリードライブ マーメイド
なんとなくはじめを見たらただのおっぱいアニメでしかなく、レズビアンな行為から武器に変身するとかいう奇妙な設定そのものは斬新ではあるけれど、その必要性が今ひとつだったりで。どうやらもとはゲームらしくアニメにするにはちょっといろいろ弱いのかなというのと、ただのエロアニメでしかないのが興味を失う理由にもなったので早々にやめてしまった。
■スタミュ
なにやらミュージカルアニメとかいうことで、この秋はこの手がもうひとつあったらしい。 1 回目は見たのだが、どうも興味を引かなかったのでそれっきりやめてしまった。アイドルマスターとかあるからミュージカルだってありなのかもしれないけれど、物語は物語としてみたいという感じはあるのだった。
■落第騎士の英雄譚
今回はこれと「アスタリスク」が冒頭の展開といい、全体の展開といい似たようなものになっていてどちらがどちらか混乱するという困った状況になった。途中からは確かに異なるのはそうなのだけれど、全般的な印象としてはもう同じというようなもので、これはどうやらライトノベルの基本設定というか王道物語を別にアニメ化してしまった弊害らしい。
一応最後まで見たというくらいには面白くは見たのだが、どこがどうという感じではなくて、なんとなくという感じではあった。いずれにしても「魔法科高校の劣等性」くらいに説得力があれば、もう少し楽しめるのだがとは。
■あにトレ!EX
はじめのうちは腕立てとか腹筋とか普通にトレーニングという感じだったのだけれど、途中からダンスとかなんだかちょっと違う方面にいってしまい(もちろん今風のいわゆるエクササイズの範疇ではあるのだろうけれど)、なんだかちょっとという感じには。
そもそも、これがアニメになるというのがなんとも不思議ではあったのだけれど。どちらかというと女の子キャラにちょっとセクシーなポーズをとらせたくてという感じの作品ではあったのかな。
■ハッカドール THE あにめ~しょん
もろもろをはかどらせる手伝いをするというのだが、結局余計に面倒を増やしているというような展開の短編。「おそ松さん」よりははるかに見られるものだったので最後までは見たけれど、いったいなんだったのだろう? というところではある。
■コンクリート・レボルティオ~超人幻想~
IF の世界の物語ということで架空の元号をもつ日本のパラレルワールド。テレビなどで見てきた数々の超人が実在するといったような世界らしいのだが、とにかく年代がころころと移り変わって展開するので話がとても分かりにくい。その超人は悪いやつなのかよいやつなのかもさっぱりであるし、なにが起きているのか、なにを起こそうとしてるのかといったこともよくわからない。いってみれば雰囲気だけで展開しているとでもいうような。
ということで中盤まではなんとか我慢してみていたのだけれど、結局見るのをやめてしまった。力はかなり入れていたようではあるのだけれど、その力の入れ方がどうも自己満足すぎたのではないか? というような勝手な感想を持ってしまった。それもまた自己満足なのかもしれないので、わからなかったわたしが非力だっただけかもしれない。
■櫻子さんの足下には死体が埋まっている
今回いちばん気に入ったのは、そして期待していたのはこれ。とはいえ原作は読んでいない。噂に聞くだけだった。とはいえ、ちょっと普通の人づきあいは苦手だという櫻子さんのやや特殊である意味猟奇的と思われてもしかたない嗜好から「残念系お嬢様」などとキャプションされているようではあったけれど、そんなことはないぞと個人的には思っている。
映画「ボーンコレクター」あたりを彷彿とさせるかのようだけれど、残された骨が語ることを拾い上げるという一種変わった手法は十分に機能しているし、きちんとした知識と知見に基づいて緻密に描かれた設定は物語に非常な重みを与えてくれている。
まあ、確かに好みはわかれてしまいそうではあるのは否定しないけれど、奥底にある深い人間味をやや隠しながら描かれる情にあふれる物語群は非常に味わい深いものばかりだ。
どうやら描かれてきた犯罪のかなりに関わっていると思われる猟奇犯罪者の存在がようやく浮かび上がったところでの終了なので、しばらくしてからの続きがあるとうれしいなあと。
#まあ、舞台が旭川であるというあたりも個人的にポイントだったりしたのかもしれないけれど。
■終物語
基本的には面白く見たのだけれど、どうやら前身の作品であるもろもろの「物語」を知らないとよくわからない部分が多いようだ。個別のところとしては論理的に謎を解き明かしていくという知的な面白さがあるのは確かなのだけれど、ちょっとわかりにくい設定みたいなものが邪魔をする。
そのためにもやはり物語シリーズ全体を知っていないと駄目なのかもしれないなとあらためて思ってしまう。キャラクターの名前の不思議さとか、アニメとしてのキャラクター造詣のやや不思議さとかもあて、面白さは十分ではあるのだけれど。結局後半はよくわからないままに終わってしまった。
まあ、そういうこともあって(か、なくてか)それまでの物語シリーズの振り返り配信が先んじて行われていたというのもあるのだろうけれど、見ていなかったのだった。ということで、いずれまた見る機会があれば評価が変わるかもしれない。
いや、十分面白くは見たのだけれど。
■学戦都市アスタリスク
「落第騎士」とそっくりだったこちら。いまだにタイトルだけ見ただけではどちらがどういう話だったのか思い出せない。最後までは見たのだけれど、まあ見なくてもよかったのか? というあたりはあちらと同じ感想であるなあと。
■ご注文はうさぎですか??
一部に異様に評判の高い「ごちうさ」ということで、はじめてながら見てみた。なにがということでもなく展開される日常(いや、非日常なのか?)。つまりどちらかというとキャラクターのかわいさにやられている、それを見たい、そういう作品なのだろうなと。
たしかにチノちゃんをはじめとしてどのキャラクターもかわいい。まあ、そういう作品なのかなあ。ある意味、時としてすさんだ心を癒してくれるものだったのかも。それ以上でもそれ以下でもない。
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