真田のドラマがはじまった
大河ドラマの「真田丸」がいよいよはじまって、一応地元関連なのでということもあって見始めた。脚本の三谷幸喜が心配だという向きはあったのだけれど、とりあえずのはじまりは無難なところに落ち着いたのかなという印象で、まずまずたのしく見た。
そもそもは 2009 年くらいに小説「真田三代」の連載があったのをきっかけに大河ドラマの実現に向けた集まりがおきたらしく、確かに NHK への陳情をしていたというのはなんどとなくニュースとして見聞きはしたのだった。そのうちに決まったという話が聞こえてきて「なるほどねえ」と思うくらいには地元という距離。
近いけれどど真ん中ではないし、といって南信ほど遠いということでもなく、さりとて考えてみるに真田一族のことについてはこれといって知っているといえることはないのだなと。いわゆる講談レベルを出ない。
松代にしろ上田にしろそうした資料館のようなものはあるのだけれど、地元であればあるほどそうしたところにはあまりよりつかないというのはどこも似たようなものではないかなと。
まあ、大河ドラマもあくまでもドラマであって、必ずしも史実に完全忠実などということはない。持って加えて真田は(ことに幸村こと信繁は)あまり資料がなくて後年までどうしていたのかよく分からないのだとか今般の新聞などで知ったりする。ということで、かなりの部分はまさにフィクションとして展開されるのであろうなということは十分承知しておかなくてはいけないなと。
地元、とくに上田の盛り上がりはあまりに激しすぎて、来年になって落ち込んでしまったときのことが心配だったりもする。観光客というのは増えたら増えたでいろいろ問題もあって(上田の場合はとくに城跡周辺にこれという食事ところがないというのは致命的だ)、そうした問題も解決できなければいけないし、むしろほどほどの数であればあまり多すぎないのが景観などの維持との兼ね合いからも重要なのではないかな、などとは思う。
いずれにしても、純粋にドラマとして楽しめそうな雰囲気は感じるので、今年はまあ見てみようかなと思うくらいには地元民なのだった。
![]() | 真田三代 上 (文春文庫) 火坂 雅志 文藝春秋 2014-11-07 by G-Tools |
![]() | 真田三代 下 (文春文庫) 火坂 雅志 文藝春秋 2014-11-07 by G-Tools |
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