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うなりはやがてうねりへと

 とある浪曲師の方が亡くなったというニュースが流れていた。55 歳ということで、まだまだなのにねと思うくらいだった。

 ところが。

 NHK E テレ「にほんごであそぼ」でうなりやベベンとして三味線を弾いてうたっていた人だと知って「ああっ」と衝撃を受けたのだった。そうか、あの人だったのかと。このところすっかり見ることがなくなってしまったのだけれど、しばらく前にはよく見ていたのだった。扮装したキャラクターとしてしか知らなかったので、どういう方なのかを知らずにいたのだった。ベベンさん、よかったのだよなあと、あらためて思い起こす。

 考えてみれば確かに浪曲師というのはそうなのだなと。どうして当時そういうことに気づかなかったのだろう。

 それにしても 55 歳。こればかりはそういう定めだったのだと思うくらいしかしようがない。もっと若くして亡くなる方もあるし、100 歳でもご健在という方だってある。憎まれっ子世にはばかるとはいうけれど、長生きされている方が皆にくまれるような方というわけではもちろんない。

 とはいえ、80 歳くらいまでは生きることが普通になった現在。人口が高齢化だといって騒がれるような時代にあっても、人の命はそれぞれに終えていくわけで、なんともはかなく切ない。だからこそ命の意義があるのだろうけれど。命の大切さを訴えるよりも、命のはかなさをこそまず知るべきなのではないか、などとも思う次第。それほどはかなく逝ってしまう命であるからこそ大切にしたいと思うのではないかと。

 幸いにして「にほんごであそぼ」ではご遺族の意向などもあって、今後ともうなりやベベンさんは録画された姿が登場するという。昨今亡くなったと同時に CM や収録番組の放送をやめるという動きが放送界にはあって、どうなのかと思っていた。CM などは当然すでに製作されていたものなのであるし、どう考えても生放送と勘違いするようなこともない。

 収録番組であってもそれでなにが困るというのだろう。問題だというのだろう。それがまかりとおるならば、過去の映画やドラマはいっさい放送できなくなってしまう。しかし、そうしたものは放送されているわけで。亡くなった直後だからということかもしれないけれど、直後であろうと数十年後であろうとなんの問題があろうかと。

 追悼としてベベンさんのお姿を見てみようかなと思う年の瀬なのだった。

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