真のエネルギー革命か
「夢の扉+」で熱音響システムというのを見た。なんだかとんでもない技術だ。あらゆる廃熱を有効なエネルギーに替えてしまおう、しかも効率的に、さらに(たぶんは)安価に。
仕組みとしては閉じられたパイプ内で熱を受けると温度差が発生する。それによって音が生まれるらしい(が、その正確なしくみはまだ解明されていないらしい)。そこでその音がパイプ内を伝って目的の場所(発電機であったり熱源機器)などに伝わると冷却や過熱、発電といったことに使えるという。
150 度くらいの比較的低温の熱源であってもそれを寄せ集めることでエネルギーを増幅することができ、数十、数百倍のエネルギーになることも実証された。
バーベキューをしながらその廃熱を使って飲み物を冷却することができる。装置には霜がつくほど冷えている。
なにしろエネルギーを伝えているのが音であると。密閉されたパイプ内を伝わるのでうるさいということはない。しかもさきのように音を伝えるだけで、細かな熱源からのエネルギーを寄せ集めて増幅していくことがたやすいと。工場などのあちこちにある小さな廃熱を寄せ集めることも比較的容易であると。
実証実験として漁船にも乗せた。船のエンジンの廃熱を利用して魚を冷凍する。今はまだ装置が大きいので邪魔ではあるが、よりコンパクトになって普通の冷暖房装置などへの配管くらいに小さくなればまず気にならないはず。燃料代も格段に安くなるであろうし、いろいろなところで利用すればエネルギーがぐっと少なくてすむようにもなる。
かつてはまだまだ遠い未来の技術と思われていたらしいけれど、若き研究者によってある意味革命的な発展を遂げているらしい。しかも、実験で確認するには時間がかかってしまうということで、困難といわれたシミュレーションプログラムの開発にも成功。効率を探ったりということに瞬時に答えを出すことができさらに研究が進む。
なにやら夢のような技術なのだけれど、もはや夢ではないという時代のようだ。すごいなあ。
こどもの頃はちょっと変わったこどもで、周りから心配されたり変な子供と思われたりしたらしいのだけれど、母親だけは自分の子を信じて見守っていたらしく、そのまま自由に育ったことが革新的な発展に続いたということでもあるらしい。
さらなる発展が楽しみ。
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