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アクアクの島

 E テレ「地球ドラマチック」でイースター島のモアイ像など。はじめてやってきたオランダ人探検家の日記が公文書館に残されているとか。当時を知る唯一の資料がもはやこれくらいらしい。で、その後これはいいと目をつけたのが奴隷商人なのだとか。島へいっては人々を拉致して奴隷にして売ってしまうという非道を繰り返したらしい。しかも、文字をもたなかった島民の長老であるとか偉い人を優先して奴隷にしてしまったので、島の歴史や文化をきちんと知る人材がそれっきり失われてしまったのだと。

 結果、いまだに多くが謎のままと。著名なモアイ像についてはいろいろ研究されて意見されているけれど、やはりこれも分からないことが多い。それでいて最後まで立って残されていた重要なモアイ像を嫌った(と思われる)キリスト宣教師によって場所が伝えられ、囲われていわば隠されていた最後のモアイ像は持ち出され、イギリスに運ばれてしまったと。

 考えてみるとイギリスというのはあちこちの遺跡などから遺物を勝手に持ち去って博物館などにおいているのだなあと。もちろん、きちんと保管・管理されるという意味においては現地にあるよりも安全であるという側面もあるのだけれど、基本としてはあくどいことをしたものだなあという見方も。現在、変換を求める島民の嘆願もでているらしいが、返答はないらしい。

 島の歴史、モアイ像の由来・運命については過去において島民が増えすぎて争いがあったのではないかという説が有力だったらしいが、それは違うのではないかという説が最近はでてきたとかで紹介されていた。実際、ヘイエルダールが訪れたときのことなどを読んでも島民にいさかいがあるような様子はなかったし、別の原因と思うほうが自然なようにも思える。

 時のテロリズム集団イスラム国が遺跡群を破壊しているけれど、考えてみると似たような歴史は著名な先進国によっても行われていたのではないかということもあるいはいえるのかもしれないな、などとも思いつつ見ていた。

 現状もっとも詳しく読めるイースター島関連文書としては、やはりヘイエルダールの「アクアク」ということなのかなとふと懐かしくなったりもした。いずれ再読してみようか。(などと思うものばかりで一向進まないのが現実ではあるけれど)

 それにしても到着したのがイースター(復活祭)の日だったからイースター島と名づけたとか、あまりにも安易であるなあ。


 どうやら絶版みたいであるなあ。

4390114484アク・アク―孤島イースター島の秘密 (現代教養文庫)
トール ヘイエルダール Thor Heyerdahl
社会思想社 1992-12

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