「パンズ・ラビリンス」
父が死に独裁者のような大尉と再婚しその子を身ごもった母とともに山奥の軍隊本部? のようなところにやってきた少女オフェリア。村人からなるゲリラ部隊? と戦闘を繰り広げている最前線。大尉にとって妻は必ずしも必要でなく、たんに生まれてくるであろう男子だけが必要なだけだった。捕虜にはこれでもかという残虐な拷問を行い、部下の兵士であっても自身に反抗的なそぶりをみせれば容赦なく撃ち殺してしまうような男。
オフェリアはそんな大尉も好きではないし、こんな場所にもいたくはない。ところがそこで見つけた不思議な虫が妖精に見えた。その虫にひかれるようにはいりこんだ迷宮。そこには牧羊神パンがいて、「あなたはかつての王女の生まれ変わりだ」という話をはじめる。そして三つの試練を乗り越えなくてはならないと。
大きな古い木のうろから入り込み、その木の命をおびやかしている巨大な蛙を退治したり、地下にある不思議な晩餐会から重要なものを取って来たりと、危険や間違いをおかしつつなんとか生き延びてくる。
一方で戦況はますます混迷し、ゲリラ部隊に通じていた女性が危機に瀕したり、強力もしていた村の医師が殺害されたり。オフェリアの母親は出産時に死んでしまい男の赤ん坊だけが残されたり。最終的にオフェリアは弟を抱いて逃げようとするが大尉に追いつかれてしまい射殺されてしまう。映像的にはそれによって王女としての試練が完遂し、よみがえることができるかのような場面はでるのだが、結局それらは現実逃避していたオフェリアの幻想でしかなかったのだろうと。
最終的には大尉も殺されて赤ん坊はゲリラを支援していた女性に抱かれて終わるというなんとも切ない物語。
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