小林一三のほうは面白く見た
NHK の 90 年記念ドラマの「経世済民の男」ふたりめの小林一三を前後編で見る。これは面白かった。高橋是清のときのような年表スライドという感じがあまりなく(もちろん、二時間弱の時間に生涯をおさめるのだから多少なりともそういう側面はあるのだけれど)うまい具合にまとめられていたようには。
恐らくは大阪が主なる舞台ということなどもあってコメディ的な要素も随所にはいっていたことも好印象の一因なのかもしれない。あるいは阿部サダヲの魅力というか。さらには、上司として登場し牽引役となった岩下の存在の面白さみたいなものとか。
まあ、それでもいろいろ批判というかはあるようだけれど、あくまでもドラマとして作られたものなのであまりあれこれ言ってもはじまらない。
シリーズとしてのプロデューサーの意向みたいなものが反映されてしまうのは止むを得ないところで、それでも違いがでてきたのは人物の違いかもしれないし、脚本家の違いなのかもしれない。
いずれにしても高橋是清の特に後編のようなつまらなさは感じることもなく、存分に最後まで楽しめたというだけで満足。大変な時代ではあったけれど、逆に多くのチャンスに気づけばいろいろできた時代でもあったなあとは。今だってできるという人はもちろんあるだろうけれど、そうはいってもこのご時勢はなかなか厳しいといわざるをえないのではないかとも。まあ、それでもやる人はやっているわけではあるが。
なんにせよ面白かったし、よかった。最後のドラマは見られるかどうかわからないのでなんともいえない。可能なら見たいとは思うのだがなあ。
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