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西ノ島調査ドキュメントを見る

 NHK スペシャルで噴火を続ける西ノ島の科学的調査のドキュメント。正直にいってしまうとあくまでも調査に同行して得られた直後のことなので、さほど「これは!」という内容があったということでもない。いや、もちろんはじめて映像としてとらえているとか、そもそも現場に近づけないのでようやくにして詳細が見え始めたという内容なので、それなりに驚きの連続という面もあるにはある。ただ、より詳細はこれからの分析を待ってというところが大きいので、ちょっと血気にはやったかという感じがしないでもない。

 とにかく噴火口はおろか島の間近に近寄ることができないので、ラジコンのヘリコプターであるとか、海中の調査にしてもロボットを使うというオンパレード。風が強く、離着陸時に船の構造体に接触せずにできるかどうかが非常に難しいというなかでなんなく成功させていたり。島の上空にきたらあまりの高熱のためにエンジンの冷却水温度が 90 度へと急上昇。なんとか風向きを利用して空冷。といったあたりの冷や冷や感は醍醐味ではあった。

 また、操縦されていた方だったかが「この絵は怖いな」といっていた噴火口間近での映像。噴煙はもちろん、噴石がボンボンと飛んでいる様が間近に見えている。確かにこれは怖いなあと。こうした映像はこれまで充分に撮影できなかったであろうから貴重ではあるのだけれど、正直「すごいなあ」という域をでないのは仕方がない。

 さらに海中の様子ともなると実に静かなものでさまざまなサンゴやら、なかには新種だろうかという魚もいるようだという話はあったけれど、詳細はやはり分析待ちでしかないのであっさりだ。

 以前にも話題になってそれもまた無線のヘリコプターで撮影したかなにかだったと思う、海鳥の生息状況については定点カメラを置くことにしたという内容。周囲ぐるりを撮影するようにした装置をヘリコプターで設置し、また回収してくる。この回収がいわば魚釣りゲームという感じでかなり訓練はされたようなのだけれど難儀していたようだった。

 ようやくフックをひっかけてなんとか船にやってきてそれを安全に落とすのがまた一苦労。なんとか成功して得られて映像には多数の海鳥(ウミネコ類だったか)。どうやらちゃんと繁殖もできているらしい様子があって、まずは一安心ということだった。

 周囲ぐるりならば Richo のシータでも使ったらよかったのではないか、などとも思ったけれど、HD 映像でとかいうと現状のシータではまだ無理なのかもしれないし、まあ、そのあたりは研究者さんたちの選択でもあって。

 噴石を採取するという段では、あるいは小惑星イトカワに向かったはやぶさよろしくという機構でも使うのかと思ったら、回転するブラシでというあたりはへんてこな掃除機といったところ。心配されたがこちらもなんとか採取に成功し、島を組成している溶岩の成分の分析に役立った。それによって(まだ簡易なのかもしれないが)安山岩ということで大陸を構成するような軽い岩石のため島として維持されるということ。さらには大陸の発生メカニズムにも迫れるかという意味においても貴重な例となりそうだとか。

 いくつかは「なるほど」「ほー」というところではあったけれど、総じていえばちょっと薄味だったかという印象は先にも書いたとおり。今後さらなる分析が進んだり、あるいはさらなる調査が行われたときにもっと多くのあらたな知見が得られるとしたら、そのときの感動はまた大きいのだろうなと、期待して今回は待つということかなと。

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