「キューブ」
ずいぶんと昔にテレビで宣伝とかしていたようなと思い出したので見てみた。まあ、不条理な世界なので理由などないし(設定すらされていないのでは)、ただただそういう状況下にあったらどんな物語ができるだろうという程度のことなので、あまり深く考えるとかえってつまらなくなるのかもしれない。
気がついたら真四角の部屋にいて上下左右のそれぞれ中央 6 ヶ所に扉があって隣につながっている。ただ、うかつに部屋にはいるとさまざまなトラップがしかけられている部屋もあるので、死に至る場合もあると。次第になぜかはわからないが閉じ込められた人間が集まってきて一緒に行動するようになると。
その過程でそれぞれが疑心暗鬼になって自分だけが助かればというような雰囲気も強まったり。究極の場面では人間の本性というか愚かさが見えてきたりという点ではおもしろい。
そのうちに実はひとりがこの立方体の外を覆う構造体の設計だかを頼まれて仕事をしたということがわかり、そこから全体の大きさがわかる。どういう仕組みかはわからないが、立方体は少しずつ位置を移動している。ちょうど 15 パズルのそれの立体版のように移動して位置が変化していく。
そんなふうにして次第に全体の姿を想像するようになって少しずつその予想が確認されていくと、出口にたどりつけそうな感じになってくるのだが、人間の欲のためにさらなる殺し合いが。結局ひとりだけが脱出できるのだけれど、だからどうということもない映画なのであった。
いや、そこからなにかを読み取ろうと思えばできるのだけれど、それもあまり意味はないのではないか。わけのわからない怖さ、という意味ではたしかに怖い。おもしろいかというと、絶賛するほどでもないというのも正直なところ。まあ、話の種にというくらいか。
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