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ゴーストがささやいている

 「100 分で名著」で小泉八雲、日本の面影をとりあげている。すでに終わろうという時期なのだけれど、メモだけ残しておこう。

 八雲の「怪談」にしろ読んだことがなくて、「日本の面影」にしてもここまで詳細な日本を知るガイドブックになっているなどとは思ってもいなかったので、非常に残念に思うとともに、一度は読まずばなるまいと思う。

 正直明治期の日本がまだ残していた日本的な文化、社会といったもののよさをあらためて日本人が知るというよいテキストなのだなと。もちろん、今のそれがダメということではなく、とはいえ失うべきではないものというのもあるいはあるのではないかという振り返りはあってしかるべきなのではないか、などと。

 当事の日本について「ゴーストリー」という言葉を使っているらしい。霊というよりはもっと精神的なもの、自然や物すべてに命がやどるというような日本的な感覚。まあ、それはある種霊といえばいえるのだろうけれど、たとえばそれは「ゴースト・イン・ザ・マシーン」を「機械の中の幽霊」などと訳してしまうことの不十分さを思うと、なんとなく想像できるような。

 描写される様があまりにステキな文章で、その音を聞いているだけで風景がふっと目の前に浮かぶかのような新鮮さ、鮮烈さ。

 当事としてはまだよほどの偉い人しか拝殿を許されなかったという出雲大社に外国人ながら拝殿をゆるされ、その詳細を残しているあたりもなみなみならぬ日本へのあこがれや、造詣、理解といったものを感じたりもする。

 まだまだ良書はあふれているというのに、なぜそれらにいまだ触れていないのかと反省ばかりの番組であるなあ。

4142230522小泉八雲『日本の面影』 2015年7月 (100分de名著)
池田 雅之
NHK出版 2015-06-25

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4042120040新編 日本の面影 (角川ソフィア文庫)
ラフカディオ・ハーン Lafcadio Hearn
KADOKAWA/角川書店 2000-09-18

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4044094861新編 日本の面影 (2) (角川ソフィア文庫)
ラフカディオ・ハーン 池田 雅之
KADOKAWA/角川学芸出版 2015-06-20

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