Natto で MeCab を試す
以前にも MeCab を使うのに Natto というのがあると見た覚えはあるのだけれど、使うのは今回がはじめて。どうやら MeCab のバージョンに依存しないということもメリットらしく、インストールも gem から入れられるということでお手軽そうには見える。
ということで gem install natto するのだけれど通常の Windows コンソールだと怒られてしまって終わる。ffi という gem も必要になるようなのだが、これがソースからコンパイルしてインストールするらしい。ゆえに開発環境ツールがはいっていないとダメということで。
インストールの説明にも Windows であれば RubyInstaller の DevKit をインストールするようにというようなことが書かれている。MSYS/MinGW をすでに使っていればそれでよいだろうし、VC++ とかあるならそれでもと。
ということで VC++10 のコンソールから gem install natto する。はじめに Ruby へのパスを通すことも忘れない。で、無事に ffi と natto がインストールされる。サンプルなどを参考にしてひとまず試してみると意外と簡単に使える。ただ、多少独自の使い方になるようなので、MeCab の素で使い慣れているとすこしそのあたりへの切り替えが必要になりそう。
まだ、MeCab::Lattice 方面を使ってみていないのでその場合にどうなるのかは不明なのだが、mecab-ruby バインディングを用意するよりも簡単かもしれない。とはいえ、いずれにしても開発環境を用意する必要はあるので、誰でも簡単にとはいえないのは難点かもしれない。MeCab.so ならばバージョンさえあっていればファイルを渡してさえもらえば開発環境のない PC で使うことも簡単なのであるし。
MeCab のほうはここ二年あまり更新がないので、そのあたりでもいくつかのバグ(バインディング方面とかで)修正がなかなかなされないのがちょっと困ったあたり。それにしても先のやつは Ruby 側の問題なのか、MeCab 側の問題なのか。
| 固定リンク
コメント