「アンジェラ」
マフィアのようなやからに借金を返さないと殺すぞと脅されて、自暴自棄になり橋から飛び降りて死のうと思う男。ふと見ると隣に背の高い美人が同じように欄干の外に立っている。なにをしている。そんなことはやめろ。と、なぜかとめようとするが女は飛び降りてしまい、男はそれを助けようと飛び込んでしまう。死のうと思ったはずなのに。
そうしてなんとか岸に上がって女を捜す。助けて話をきくとどうも要領を得ない。お前のせいで死に損なった。どうしてくれる。どうしてここで、同じ場所で死のうとしやがったのだ。と怒りまくる男。が、気がつけば女と一緒に歩いていたりする。(細かいあたりを忘れてきてしまった)
生きていればなんとかなるみたいな話だったのか、違ったのか、借金の相手のところにも一緒にいくと女・アンジェラが話をつけてしまう。ひょっとして女の武器を使ったのだろうかと思うが、はっきりと答えるわけもなく。そうこうしてあれこれしているうちに、男はアンジェラが次第に気になり始めていて彼女がいれば生きていけそうなそんな気持ちになるのだった。
彼女は自分のことを天使なのだという。だが、それを明かしてはいけないのだともいう。もう一緒にいられないともいう。男にやさしいのかと思えば、時に乱暴に振舞う。不思議なでこぼこカップルが一進一退を繰り返して次第に気持ちを近づけていく過程がなんとも面白い。
そうしてアンジェラは最後に本当に翼をはやして空へと飛び立とうとする。本当に天使だったのかと理解する男だが、もはやアンジェラなしには考えられない。行くなとしがみつく。そして、ふたりはふたたび川に落ちてしまう。アンジェラは帰ってしまうのか、男はアンジェラを忘れてしまうのか。どうなるの? というエンディングはまあ見てからということで。
イケメンというほどでもない落ちぶれた男と、美人というのは多少好みがあるかもというモデル美人とのギャップがなかなか物語のアクセントになっていて、はじめの想像よりはずっと面白い映画だった。
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