雨の季節
近年は現実に即してというか、あまりはっきりさせてしまうのもはばかられる(というか無用な誤解をまねきたくない)とか、いろいろな事情もあってなのか梅雨入り・梅雨明けの時期について明確に言うことがなくなった気象庁。昔ならば特定の日にちをして発表したものだけれど、今は「何日ごろ」というようになった。まあ、明確にこの日、この時間にといえるものではないのだから、むしろそれでよいのだと思うのが正しいようには思える。
ということで、昨日ごろに東海、関東甲信地方で梅雨入りしたらしいとの発表。妙に暑い日が続いていたあとだけに曇りが続いたり、量はいろいろとはいえ雨が降れば降ったでさすがに梅雨らしい雰囲気というのは十分。しばらくはしっとりした季節となる。
5 月のうちは雨も少なくて野菜の類も値段があがってしまったり、品質がいまひとつだったりしたのを思うと、やはり適切に雨が降ってくれることはありがたいことで、とはいえ梅雨ともなれば、その雨が適切なものであるかの保証がないわけで、なんとも微妙なところではあるのだけれど。
田に水がはいり、苗が植えられ、蛙が鳴き、雨が降る。紫陽花が咲いて、カタツムリが足跡をつける。ジメッとした季節ではあるけれど、それを楽しむことだって十分できる。そう、楽しんでこそ。
# いやいや、楽しむ以前に身の振り方を。
雨が好き 高橋 洋子 中央公論新社 1981-01 by G-Tools |
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