御開帳終わる
善光寺の御開帳が終わった。700 万人ほどの参拝があったのではないか、という話であったり、いくらの経済効果がどうのこうのと新聞紙面上やテレビのニュースで数字が踊る。まあ、その付随的な数字というのも地域としては重要なところではあるけれど、本質的なところではそんな数字には意味はないのではないか、という思いもなくはない。
回向柱はひと月ほどはそのままそこにあるらしい。善の綱が残されているのかどうかはわからないけれど。そうして、歴代回向柱の眠る場所に移設される。年月を経て短くなっていったそれらが建つ場所を見るのもまた、感慨深いものがあるのだけれど。
いずれにしてもこれで平穏な日々が戻ってくる、というのも地元としての正直な気持ちであったりもする。多数の方が参拝にみえることはうれしいことでもあるが、あまりの混雑はそれはそれであまりうれしくないというのは、いずこも同じ苦しい悩みなのではないかなあ。
逆に言えば、それほど時代は、人々は救済を求めているということなのかも知れず。庶民の苦しさを具現しているのかもしれない。真実のほどは知りようもないとはいえ。
少し落ち着いたころの善光寺を、またゆっくりとした気持ちで訪ねてみたいなとも思うこのごろ。
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